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War of end world~落第殺し屋の岐路~  作者: 宝来來
三章 『鳥居』と『逢瀬』
30/63

【戦争】の理由

「……………………まだ、お願いしたいことがあるのです」


これ以上は迷惑だと思って聞けなかったこと。言ってみる価値はあるかもです。


「なんだい?」


「篠崎財閥のご士族、篠崎幸太朗について調べて欲しいのです」


「篠崎財閥というと……………車や船、機械類を作る大規模な工場を持つ企業だね。長男の篠崎幸太朗といえば、かの有名な日笠財閥の令嬢と婚約してると聞いたけど、それと関係あるのかい?」


「…………………そうです。けど、なんでわかったのです」


「1つの情報から数多の可能性を導くのが私だからさ。じゃなきゃ、裏の世界で汚れ仕事やってないさ」


そこから右往博士はその数多の可能性を言い当て始めたです。


暗殺の仕事を受けたいということから、何らかの個人的なトラブルがあったと予測。それは殺しを嫌がる私の性格を理解してのことです。


それに、右往博士は情報通です。個人情報なんて筒抜けなのでしょう。だから私と日笠さんが同じ学校に通っていることも知っているはず。


「心配ないさ、『鳥居』くん。篠崎幸太朗の資料は既にあるのだからね。まあ、倉庫にあったはず…………………今すぐいるかい?」


「いえ、また来るので。その時にまとめて」


「ということはまだ質問あるのかい?」


「はい………考えてみたんですけど、私はやっぱり【戦争】のこと知りたいんです」


御坂さんはまだ知らなくていいと言った。私が知ってはいけないことなのです?御坂さんにはごめんなさいですけど、私は知りたいです。


「だめ、です?」


「いいや、聞く覚悟があるならいいさ。でも君が思うほど、『御影』くんが隠すほどの内容じゃないからね」


コーヒーを飲み終え、大袈裟にやれやれと首を振る。


「君はなぜ、【戦争】が始まったと思うかい?」


「えと……」


質問をしたのは私なのに答える羽目になってしまったです。試されてるのですか?ありふれた理由しか思い浮かびませんですけど。


「権力争いです?」


「違う」


「強さの証明です?」


「違う」


「意見が食い違って、それで腹いせ……です?」


「違う」


「……………………………殺人鬼がいるですから、罰を与えるためが悪化して戦争に……」


「違う」


考えつくものを脳みそフル回転で探してみる。ほかは可能性の低いもの、ほぼ妄想に近いものが多く、これだ!というものは見つからないです。


「……………………ヒントをください」


「ふふっ、難しいからね。そもそも当てられるかも定かではないから仕方がないさ。答えはもう言ってもいいかい?」


「………いいです」


質問した意味が無いです。スッキリしないけど、もういいのです。答えを聞くことにするです。


私は息を飲む。【戦争】が始まった理由。今でも続いているというのはそれほど壮大な理由があったに違いありません。


「【戦争】の始まりはね」


右往博士は薄い笑みを浮かべる。


「ーーーーーー世界の終わりを見るためさ」

「………………………え?」

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