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War of end world~落第殺し屋の岐路~  作者: 宝来來
三章 『鳥居』と『逢瀬』
28/63

泣いて、甘えて、慈しむ

「関わらなかったんだから仕方が無いからね」


「でも……………私は、明南お兄ちゃんの家族なのです……………………私全然悲しくないです、それって………失礼じゃないです、か?」


死者に対する冒涜、じゃないですか?


私は明南お兄ちゃんと家族なのに。

家族であり、党首で、逆らっちゃいけなくて。嫌いって訳でもなくて、好きでもなくて。ただ、党首という重荷がお兄ちゃんとの境界線をつくってて。


近寄れなかったし、話せなかった。いつしか諦めて、すれ違って。

また、何をいえばいいのかわからなくなって。


蹲り、膝上で手を力強く握り、唇も噛んで。


そして、しばらくの沈黙の後頬に優しく添える手があった。それはとても暖かくて。

顔を上げると、右往博士が愛おしげに私を見ていた。それは始めてみる表情で。


「大丈夫だよ、『鳥居』くん」


「…………」


「全部、背負わなくて、考えなくていいんのさ」


「でも………」


お姉ちゃんが、御坂さんが、日笠さんが、明南お兄ちゃんが。

大好きな人が、大事な人が、友達が、家族が。


困っていて、助けを求めていて。見過ごすなんてできない。できることをしたい。後悔なんかさせたくないから。


「君はまだ子供だよ。まだ、未熟な殺し屋で勉学に励む学生で誰かを思える優しい子供さ」


頬に添えられた手は頭へ。そっと撫でてくれた。


「私のできる限りで何でもすると言っただろう?たまには頼ってくれよ、『鳥居』くん」


右往博士はまた、私を撫でてくれた。

愛おしげに、どこか羨むかのように。


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