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War of end world~落第殺し屋の岐路~  作者: 宝来來
三章 『鳥居』と『逢瀬』
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かくしごと

夜中、私は制服姿で電車でゆられていた。


喫茶店を出てすぐ近くの公園のトイレで着替えた。隣の席にはサラリーマンが俯いて携帯をいじっていて、向かい側の座席には同じ学校の生徒がグループで話している。時間の問題か、サラリーマン・OLが多く見られる。他にも転々と人は降りたり、入ったり。私も隣の人同様俯いて、携帯を見る。



話し合いの後にすぐ、私は日笠さんの連絡先を手に入れた。

携帯の電話帳には、薙灘御坂と刀願鏡子、今はもう居ない『神殿』である刀願明南のもあった。それぞれ、コードネームと本名で別々に登録している。


仕事用とプライベート用。

基本殺し屋は2つ携帯を持っているためである。


少し躊躇ったけど、明南兄さんの連絡をゴミ箱に捨てる。その電話帳に新たに日笠海々が加わるのだ。


表で生きる明るい日笠さんが裏の世界ばかりの人間で溢れた表記に加わってしまった。なんだから申し訳ない。どうせなら、分かりやすいように愛称を考えてみた。


『御影』『薙灘御坂』

『能面』『刀願鏡子』


そしてーーーーーー日笠さんのも変えて、画面を見て思わずはにかむ。


無意識で、周りに見られていないか急いでみる。何人かが頬をかすかに染め、こちらを見つめていた。

条件反射というか、羞恥心のあまり私まで赤くなり、その場から離れた。目的地の駅はもう1つ先だけど歩いていっても問題は無いだろう。


「··········今の子、めちゃくちゃ可愛かったな」


「·····明解女学院の子だろ?超お嬢様じゃねーか。お前ロリコンだったのかよ」


「うっせー」


私の知らぬ間に、うっかりときめいちゃった男子学生がいたのはまた別の話である。






一駅分歩いて、もう日付が変わった頃、目的地に着いたようだ。高校の近くの駅から徒歩20分。今回は徒歩23分だが。山奥にある大きな地下工房に訪れた。


「やあやあ、『鳥居』くん。今日は『御影』くんは一緒じゃないのかい」


「いつも一緒ってわけじゃないです。それに御坂さんは·····」


御坂さんは今は放っておくほうがいいと思ったから。御坂さんは隠しているつもりだけど、私にはわかるです。


【戦争】こと、

距離を置かれてること、

いつも寂しそうに悔いた顔をしていること。


無意識にしているのだと思うけど、最近···············特に前の任務の︹天女︺の目の奪還の時の御坂の様子は今まで以上に寂しそうな顔をしていた。帰り際の表情は今にも倒れそうなくらいに真っ青で、声をかけようとしてもなんていえばいいのかわからなかった。


日笠さんの時とおなじ。

その数十分後にはまた同じ過ちを繰り返したけれど。


口ごもる私に右往博士は呆れたように息をつき、頭を撫でてくれた。


「?」


「君ーーー『鳥居』くん。話があってきたんだろう?なんでも聞くさ、私のできる限りでね」


「······························はい、ありがとうございます」


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