父さんは大臣じゃ
しかし最初授業で魔法の説明をしてくれるのはありがたいが
「いいかい、魔法は愛の力だよ」
「「「はーい!」」」
「いいかい、魔法は勇気の結果だよ」
「「「はーい!」」」
ダメださっぱり分からん
「そして、このステッキを使うと魔法が使えるよ」
愛と勇気はどうした?
「一応仮のステッキで授業を受けてね、そして卒業までに正式なマスコットと契約してね」
「「「はーい」」」
「ミミティ!」
1人の生徒が手をあげる、落ち着いた本好きといった感じの少女だった。
「なんだい?」
「私はもうマスコットと契約して、魔法の触媒もあります」
「ああ、そうかそういう子もいるよね、ステッキがあるなら受け取らなくていいよ、みんなも自分のがあるなら自分のを使ってね」
「「「はーい」」」
しかし女子高生の割には返事がガキっぽいな、まあいいか、俺もステッキ貰っとくか一応
「不思議だね、確かに君から魔法の才能を感じるよ? 男なのにね」
ミミティはそう言いながら俺にステッキを渡してくる。
「才能ね、魔法の魔の字も知らずに育って来たが本当に使えるのか?」
「さぁ、使えるかどうかは努力次第だよ、さてこれでみんなに行き渡ったね、それじゃあ授業を頑張って」
そう言ってミミティは教室を……
「何故俺の肩に乗る?」
出て行かない、何故か俺の肩にいる。
「僕は好奇心旺盛なのさ、男の魔法少女なんて不思議な物気になって仕方ないよ」
こうしてミミティとの生活が始まる……
「始まるのかよ!」
「そうだね、飽きるまで君といるよ」
「マジかよ」
ミミティはそれからずっと俺の肩にいた、何人かのクラスメイトが羨ましそうに見ていたが気にしない、授業は進む、進むのだが
「いいか、12÷3=?」
「「「4」」」
割り算って
「むぅ、割り算は厳しい」
「えっと、うーんと」
しかもこのクラス割り算に戸惑ってるし、この学校の試験東大入るより難しいって有名なんだけどな?
「まあ魔法少女になれるのはかなり選ばれた子達ばかりだからね」
ミミティがそんな事を言ってくる、超能力者でもこんなに甘くないのに、魔法少女ってギフトの中のギフトなんだな……って俺もそうなのか?
「しかし簡単すぎるんだが」
「君はもう高校生だからね、確かにこの授業は簡単だね」
「そりゃ高校なんだから当たり前だろ」
そんな事を言ってると、ドサッと大量の問題集が置かれる
「何ですか先生これは?」
「これは君の分だ、私の授業は簡単すぎるだろ、こちらを一ヶ月間で終わらせたまえ、勿論授業中にして構わんよ、分からなければ質問も許可しよう」
そう言って教卓に戻る教師、あれ? 俺なんか怒らせたかな、この量流石にイジメに近い気が?
「なるほどね!」
なんかミミティまで頷いている、数学の教師だけかと思ったがこの後全教師から問題集を渡された。なに? 嫌われてるのか俺
「はぁ、なんだか分からんが問題集は終わった」
「えっ、もうかい?」
「授業受けなくていいなら暇だしな」
この学園受けるために高校レベルの範囲は全て覚えた、問題集も高一の範囲だったし楽勝だな。
ナレです。
リョウ君は頭が良いです、顔も良いです、筋骨隆々で頼りになる男です。完璧な男に近いでしょう、まさにザッ男の顔に体……が魔法少女になります。ムキムキの魔法少女……
「初日は普通の授業ばかりだったな、明日の一限に魔法の実技か、どうなることかな」
俺はトボトボ歩きながら家路につく、流石に肩の生き物もいなくなると思ったが
「君の家こっちかい」
付いてくる気満々だった。親になんて言おうと思っていたら家に着いてしまう。考えても仕方ないと家に入る
「ただいま!」
「おかえりリョウ……とハイラックスね、餌は何かしら」
「あっ、一応魔法の国の住人なので人と同じもので大丈夫ですよ」
「そうなの、今日はハンバーグだけどいいのね」
「おー、ハンバーグは好きです」
「それは良かったわ、じゃあご飯もうすぐ出来るから先にお風呂になさい」
「はいママさん、じゃあいこうかリョウ!」
堂々と風呂に向かうミミティに台所に戻る母親
「なんで受け入れてんねん!」
俺のツッコミにポンと肩に誰かが手を置く、振り返ると父親がいて
「そんなもんさ、世の中はな」
そう言ってリビングに行く父親を眺めながら
「風呂に行こう」
風呂に入るのだった。
「普通魔法少女の入浴シーンってサービスショットなのに」
ミミティは俺をチラリと見て
「ふぅ」
とやれやれと言った形で顔を横に降る、殴ったろうか?
「お前いつまで俺に着いてくるんだ?」
「えっ何を言ってるんだい君は?」
うん、俺変なこと言ったか?
「もう僕と契約してるじゃないか」
「えっ!」
まったく見に覚えのない事を言うミミティ
「君がお昼にゼリーをくれたろ、マスコットに食べ物をあげて、それをマスコットが食べたら契約終了さ」
なんて言う悪どい契約だ、ちょっと小動物に餌をあげたら魔法少女になるなんて詐欺以外の何者でもない。
「この方式にしてから優秀で優しい子と契約しやすくなったんだよ、いい方法だろ?」
俺は見た目と全然違う腹黒い生き物と契約してしまった。
「しかし息子がマスコットと契約するとはな」
風呂から上がると父親がそんな事を言ってくる。
「親父何故こいつがマスコットだと!」
「えっミミティだろ、久しぶり」
「久しぶり、先生」
「えっえっ、知り合いかよ」
俺は突然の父親の告白に驚く
「父さん、昔は魔法少女科の担任だったからな」
「えっ教師だったのかよ、だって親父は……あれ親父の職業しらねや」
ズテンと転ぶ父親
「おい父さんの職業知らないのかよ!」
「知らね、まあ興味もないけど」
顔を引き継がせながら
「息子が冷たい」
「もうリョウ、お父さんがかわいそうでしょ」
母親が料理を持ってくる
「お父さんは文部科学省の大臣じゃない、テレビに出てるでしょ」
「ああ、大臣か……えっ」
「はっはっは、そうだぞ父さんは大臣じゃ!」
「えーー!」
この後知ったのだが中学の時の同級生達は皆知っていたそうだ。いや確かに知らない方がおかしいが、なんで誰も話題に出さないかな?
「まあ親父が何者でもどうでもいいか」
そうだ父親の職業なんて俺には関係なかった。
「うえーん、息子が酷い」
「おーよしよし、あなたが頑張ってるのは分かってますから、そんなあなたが私の自慢ですよ」
「母さん!」
「あなた!」
どうでもいいが息子の前でキスは勘弁してほしい、本当にマジで
「まあいいや、ミミティ飯にしようぜ」
「おーけー」
はぁ、今日も疲れた、早く寝て明日に備えよう