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まるまるラミー

 かなり久しぶりの更新です。他の作品にかまけて更新を滞っていましたが、これから週一にでも更新して行きたいと思います。

 まるまるラミーは数年前に活躍した魔法少女だった。主に埼玉を中心に活動した魔法少女だった為にかなりの魔法少女マニア出ないと彼女の事を知らなかった。それは埼玉県でも同じである。

 そして目の前のクマの怪人は


 「まあまるまるラミーは昔からおっちょこちょいで有名だったからな、仕方あるまい」


 「むぅ貴様私の事に詳しいな」


 「当たり前だ、なんせ握手会にも行ったからな」


 「な、なんだと!」


 彼女の驚きは当然である、何故ならまるまるラミーの握手会は全4回行われたが、その4回で来たのはのべ10人、しかも気を使った主催者が並んだ為に事実六人でおんなじ人が4回来たので事実三人、しかも後の二人はよく分からず並んだ子供だった為に本当のファンは一人だけ、そう目の前にいるクマの怪人は


 「お前、あの時の太った眼鏡か!」


 「ふふふ、そうだ! 私は気が付いた」


 何故か回想シーンがクマの怪人から映像として現れる、不思議現象だ。


 「はぁはぁ、今日もラミーちゃんに萌え萌えだったな、明日はペルーナフィクシーちゃんのライブだったな、ああ忙しいな」


 そしてオタク眼鏡がふとネットで魔法少女を調べていると


 「な、なんだって! まるまるラミーちゃんが引退だと!」


 オタク眼鏡は手をついて嘆き悲しみそして


 「なんて世の中だ、こんな世の中滅びてしまえば良いのだ、俺は俺は悪魔に魂を売ってでもこの世を憎しみを!」


 こうしてオタク眼鏡はクマの怪人になったとさ、そして回想シーンが終わり。


 「という訳だ」


 「どういう訳やねん!」


 とここまで聞いていて突っ込まずにはいられなかった。てかアホすぎるだろ怪人になる理由が


 「ふん少年、お前のように魔法少女に囲まれているものには我の悲しみは理解出来んだろう、だがな怪人になって気が付いたのだ」


 「なに?」


 「ふふふ、我は怪人になって今目の前にいるまるまるラミーから攻撃される」


 「おう」


 「それは凄まじく興奮すると思わんか?」


 「ダメだ先生、逃げよう」


 俺は気が付いたのだ、目の前にいるのは変態だ、怪人ではないと


 「ふん魔藤、いかに目の前の怪人が強大でもヒーローであるなら戦わねばならん」


 くそ、アホ教師がなんかカッコ付けだした、目の前にいるのは変態だぞ


 「私とて現役を引退したとは言え元ファンだ、責任を持って倒してやるさ」


 そういう問題ではないのだが、くそどうする、このままだと先生が女王になってしまう。……あれ? 特に問題ないような

 そういや別にドMが相手だろうと倒せるなら良いのか?


 「ふふふ、ではいくぞまるまるラミー!」


 「ふん、望むところだ!」


 激突する二人を見ながら俺は


 「よしお前らは逃げるぞ、このままここにいたら教育に悪い」


 そう言ってクラスのみんなを逃がそうと思ったのだが


 「何を言ってますの、先生が戦ってますのよ応援しませんと」


 「そうだよ、先生が頑張ってるのに」


 「リョウは薄情だな」


 みんなで俺を批難する、ひどくない? そうは言っても先生の事を思うなら普通に避難した方が良いんだけどな


 「いや魔藤の言う通りお前たちは避難しろ、正直邪魔だ!」


 ほお流石教師だ、キチンと生徒の安全を考えている。そしてクマの怪人を圧倒……

 あれあいつわざと攻撃受けてないか?


 「ぐふん♡ アバ♡ ひやー♡」


 うん完全にわざとだな、しかも先生の攻撃効いてないな


 「貴様、私相手に手を抜いてるのか!」


 先生も気が付いた。


 「手など抜いておらん、抜いておらんごせっかくのまるまるラミーの攻撃だ、全て受け止めたい」


 「ぐぬぬ、舐めやがって」


 先生は舐めてるとの認識だが、クマの怪人は本気だ、しかも先生の攻撃全てを受け切ってる。マズイな間違いなく先生負けるぞ


 「これも受けきれるか、ラブリー、ギブミー、ベリー、ベリー」


 「くっはっは、こいまるまるラミーよ、その技の事はよく知っている。そしてその技では我に勝てんぞ!」


 「ぬかせ、ラミーストライク!」


 ラミーストライクはまるまるラミーの必殺技で愛と夢を詰め込んだラブリーな必殺技である。しかし現在のラブリーストライクは全盛期の力を有してはいなかった。


 「ぐおーーーー、ふんは!」


 「な、なに!」


 やっぱりクマの怪人耐え抜きやがった。くそ今の荒んだ先生の心では純真な少女の魔法は使えなかったか


 「魔藤、今、何を考えた!」


 ギロリと睨まれる俺、なんで分かったんだ。


 「いやなんのことだか?」


 「チッ、後で覚えておけよ、お前は早く生徒を避難させろ、この場はなんとかするから」


 「ふふふ、最大の技が効かぬ俺に後はどうするつもりなんだ」


 クマの怪人が勝ち誇ったように語る。しかし先生は


 「バカが、引率が私だけと思ってるのか」


 「なに?」


 そこにやって来るのは


 「お待たせしました、えっと先生」


 「遅かったな東本先生」


 ふむ、東本先生は確か音楽の教師だよな、でも東本先生も担任の名前知らないんじゃ


 「なんとかこの怪人をどうにかしましょう」


 「はい、……先生」


 そこでクマの怪人が質問して来る。


 「まるまるラミーよ」


 「なんだ」


 「お前、職員にキチンと挨拶したのか?」


 「……してない」


 「ですよね、ああよかった、ずっと名前知らなかったんですよね」


 東本先生がそう語る、そんな光景を見た周りのギャラリー全員が


 「「「自己紹介しろよ!」」」


 そうつっこむのだった。

 先生は少し顔を赤くしてうつむいていた。

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