表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

閑山自撰詩篇

国語教育

作者: 竹井閑山

国語教育に関して言えば

子どものうちは読み書きを

きっちり習わせたらいいよ

子どもに無理やり詩を書かせるなんて

あれは教育上よくありません


先生が獏さんの詩を見せて

感想文を書きなさいと言う

子どもは何だかわからないと言う

ただ文字が並んでるだけ


そしたらのっそり獏さんが出てきて

文字が並んでるだけでもおもしろい詩を見せる

それでも子どもはわからないと言う

獏さんは子どもがおもしろがるまで

あの手この手で詩を繰り出してくる


ついにおもしろいを言わせられず

獏さん「参りました」と頭をさげる

評価をするのはあくまで読者

教育者ではありません

獏さんならきっとそう言うと思うよ


子どものうちは商いの

勉強をするのが一番だよ

大事な家族を詩のために

苦労させるのは落第だよ


詩の読み書きを習うのは

大人になってからでも遅くない

あのとき先生が教えてくれなかったって

恨むほどのものでもないしね


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  山之口貘先生のことでしょうか。  そういえば、丸谷才一先生も、子供には詩を書かせるな、といった内容の文章を書かれていますね。そこには、でも読ませろ、といった内容の話が書いてありましたよ。…
2015/02/26 14:12 国語好きの匿名
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ