第153:発端
ベルヴァース王国王宮にあるアルベルティーナ王女の部屋は、いつものように喧騒にあふれていた。もっとも、これも常の事だが、その発生源はただの1人である。そしてその被害者も主に1人だった。
「どうしてお主はいつも、わらわの邪魔ばかりするのじゃ!」
「酷いよ!」
アルベルティーナ王女とルージ王子である。
大陸一の美少女を自認するアルベルティーナ王女だが、その肩書きは彼女の意に沿うものではなかった。大国ランリエルに婿を押し付けられ人妻となってしまったのだ。人妻兼美少女は無理がある。是非とも離婚し、名実共に美少女の称号を取り戻そうと考えていたところに、この妊娠である。妊婦兼美少女は更に無理がある。
そしてそれを眺めるアルベルティーナ王女付きの侍女長エリーカは複雑な表情だ。
アルベルティーナ王女とルージ王子は、皇国との戦いの後結ばれた。侍女長という立場の彼女である。寝具の形跡などからそれを知るのは容易かった。王女のプライバシーという問題もあるが、侍女長として王女の全てを把握するべきだし、それが侍女というものである。
しかしそれは半年以上も前で、その後は今までのように妻であるアルベルティーナ王女が夫であるルージ王子と罵倒する日々。結局元通りなのかと落胆したところに妊娠だ。それは良いのだが、問題は王女が現在、妊娠4ヶ月という事だ。
確かにルージ王子は立派な成人男性。しかし、その童顔と立ち振舞いから実年齢よりかなり幼く見える。そしてアルベルティーナ王女も。
王女は、類い稀なる美貌を有しているが、口が悪く、その意味では色気というものは皆無だ。誰かと愛を語るなどという姿は全く想像できず、夫となって数年のルージ王子にすら、つい最近まで指一本触れさせなかったのだ。だが、しかし。
やる事はやっていたのね……。
まだまだ子供だと思っていた娘に、突然、喧嘩ばかりしている隣に住む幼馴染の男の子の子供を妊娠したと告げられた母親の心境だ。
王女は王子への罵倒を続けているが、どうすればこの状態から愛の語らいに変わるのかが不思議である。
とはいえ、王女が妊娠したのは事実。内外にも発表された。ランリエルを始めカルデイ、バルバール、コスティラからは使者が到着し祝辞を述べ、ドゥムヤータやロタなども文章で祝辞が届いた。皇国に配慮した結果だが、祝辞が届くだけでも以前とは大違いだ。以前なら皇国と敵対した国家など外交的にも黙殺されるのが当然だったのだ。
尤も、侍女長でしかないエリーカに政治は関係ない。自らがすべき事をするだけだ。
「さあ、王女様。あまり騒いではお子に障りますよ。少しお休みになって下さい」
と、王女と王子との間に割って入った。折角、どうなるかと思われていた2人の間に子供が出来たのだ。次は難しいかも知れず、万一の事があれば大変である。
「寝てばかりでは、退屈してしまうであろう!」
罵倒の矛先を変えて来た王女だが、そこは長年仕えてきた侍女長だ。動じる事はない。
「以前も寝てばかりいたではないですか。ルージ殿下と一緒に居たいのは分かりますが、少しは控えて下さい」
「誰が、こんな者と一緒に居たいものか!」
「酷いよ。僕はずっと姫の傍に居たいのに」
エリーカの言葉に赤くなっていた王女が更に赤くなる。一瞬エリーカに向いた罵倒の矛先が再度夫に向いた。これでは切りがない。仕方がないのでエリーカも矛先を変える。
「ルージ殿下。殿下も父となるのですから、早く立派な国王陛下になる為に、マーティンソン様のご指導を受けなければならないのではないのですか?」
「あ。そういえば、もうすぐマーティンソンが来る時間だ」
ルージ王子はあたふたと部屋を後にし、それを見届けたアルベルティーナ王女も奥に下がった。王子が部屋を出て行ってから王女が背を向けるまでの時間が、以前より長くなっている気がするのは、思い違いではあるまい。
1人残されたエリーカは、やれやれと肩を叩いた。彼女もまだ20代なのだが、大きな子供がいるようで気分的には既にお母さんである。だが、その娘にもついに子供が産まれるのだ。嬉しい思いもあるが寂しくもある。しかし、やはりまだ20代。人生を終了させるのはまだ早い。
よし! ならば、アルベルティーナ王女のお子を育てるのを、生甲斐にしよう!
自身で結婚し、子を産んで育てる。その生活を夢見なかった訳ではない。しかし、一国の王女の、しかも未来の王妃の侍女長となったからには、そう簡単に抜け出せるものではない。ここはきっぱりと人生の目標を切り替えるべきだ。一国の王妃を支える人生も良いではないか。
だが、アルベルティーナ王女のお子が成人しても、まだ50代にも満たない。ならば、更にその子を育てる!
それでもまだ80代で元気かも知れない。ならばその子もだ!
エリーカは新たな人生の目標を決意したが、そのアルベルティーナ王女のお子が、かなりの人数になるのを、この時はまだ知る由もなかった。
その喜びに沸くベルヴァース王国に、皇国以外で唯一、厳密には2ヶ国が祝辞の使者も文書も送らなかった。ゴルシュタットとリンブルクである。尤も、この両国はゴルシュタット=リンブルク二重統治体制をとり外交は一本化される。その意味では1国と見て支障はない。
皇国との再戦に備えるランリエルにとっては、タランラグラについで味方に付けたい存在だ。使者を送り同盟を結びたいところだが、問題なのはランリエルとの間に立ちふさがるケルディラである。
皇国が敗北して以降、ケルディラもランリエルへの態度が軟化しているが、完全に国交が回復した訳ではないのだ。使者を素直に通してくれるかも怪しい。その為、今回の使者には文官ではなく武官が選ばれたのだ。
「そこでだ、ルキノ。お主に頼みたい」
「見に余る光栄ですが、ケルディラがそこまで強硬姿勢を取るでしょうか」
タランラグラ戦線では後方に置かれたが、サルヴァ王子が信頼する子飼いの男だ。ウィルケスの前任のサルヴァ王子の副官でもある。剣技に優れたウィルケスとの決闘に勝利した事も有り、バルバールとの決戦時にはサルヴァ王子の身代わりに死をも覚悟した忠誠心もある。皇国軍との戦いでは、サルヴァ王子の幕僚の一席を占め、一軍を率いた。ただ、少し堅物で融通の利かぬところもあった。
だが、今回の任務はサルヴァ王子の書簡を渡しさえすれば良く、煌びやかな弁舌は必要ない。ただ、ケルディラに悟られぬようにするには少人数で行くべきであり、そして万一の事があればその数でも乗り切れるだけの武勇。そして更に必要なのが、裏切って皇国に密告したりしない絶対的な忠誠である。その点ルキノは適任だ。
「こちらがどう考えるかではない。ケルディラがどう考えるかだ。我がランリエルとゴルシュタットが組み、ケルディラにとっての最悪を考えれば、捨ててはおけまい」
「確かに、ケルディラから見れば東西から挟撃にあう。その危険はありますな」
「まあ、ケルディラがそれを考え、我が方の使者の妨害するかも知れぬというのも、我が方にとっての最悪を考えればなのだがな。とはいえ、油断し手を尽くさず失敗するのも愚かな事だ」
「はい」
「皇国が再度攻めてくるならば、我らも相応の覚悟で望まねばならん。皇国を防ぐのではない。叩き潰す」
1度で終わりならば防ぐだけで良かった。実際、防ぐのが限界だった。しかし2度目となれば話が違う。ある種、執念にもなっていると考えねばならん。ならば、3度目を起こせないほど叩き潰す。前回と違い、各国の反応も違っているのだ。
「その為には、ゴルシュタットが必要なのですね」
「そうだ」
戦いは敵を包囲すれば有利という、戦術的にもそうだが、戦略的にもだ。
ドゥムヤータとは既に裏で友好関係を結んでいる。それでも皇国との再戦ともなれば味方となってくれるとは限らぬが、悪い感触ではない。そこにゴルシュタットが加わればどうなるか。
ゴルシュタットは皇国の北にあり、ケルディラを西に挟んでランリエル勢力がある。ドゥムヤータは影響下にあるブランディッシュを挟み皇国の南東にあり、北にロタを挟むかテルニエ海峡を越えればランリエルの勢力圏だ。つまり、皇国を北から南東にかけて半包囲する。
タランラグラを味方に付けた今、ランリエルを攻めるならば皇国軍の進路はケルディラ経由か、ロタ経由かの2つ。ケルディラ経由で来れば、ランリエルとゴルシュタットで挟撃し、ドゥムヤータが空いた皇国本土を突く。ロタ経由なら、ランリエルとドゥムヤータで挟撃して、ゴルシュタットが皇国本土だ。まさに必勝の態勢である。
「だが、上手くゴルシュタットを味方に付けても、それが露見しては致命的だ。ドゥムヤータにはテルニエ海峡を渡り援軍に行けるが、ゴルシュタットに向かうにはケルディラを越えるしかない。皇国軍がゴルシュタットを攻めたなら、援軍は間に合わない。そしてそれは、ゴルシュタットも気付こう」
「その為にも、今回は他国に悟られぬようにするのが第一という事ですね」
「そうだ。絶対に他国に情報が漏れる事はない。それをゴルシュタットに信じさせるのが目的だ。同盟がなるかどうかは、その先の話だな。今回の書簡は挨拶程度。他国に見られても問題ない物とした」
「しかし、こちらからの連絡は我が方で注意が払えても、ゴルシュタットからの連絡はどうなされるのです? 全て我が方が行うのですか?」
「いや、それはゴルシュタットが考えるべき問題だ。一方的に助けて欲しいと言っているのではない。協力し合おうと言っているのだ。ゴルシュタットがこの程度の労を拒絶するなら、初めから当てにはならん」
完璧を期すならば、自分達が全てを行えば安心出来る。それを、あえて相手にも負担させる。共にその結果に責任を負う。それが協力というものだ。それで相手が失敗するならば、頼りになる者ではなかったと考えるしかない。
「しかし、協力を求めるならばゴルシュタットにも相応の利益が必要なのでは」
「勿論だ。皇国軍が攻めてきて、それを追い払うだけではゴルシュタットにもドゥムヤータにも益はない。それをやるだけの益を彼らに示さねばならん。それに、皇国の力も弱めねば切りが無い」
ルキノとてサルヴァ王子に見出された幹部候補。いや、既にその末席に名を連ねる男だ。サルヴァ王子の意図を瞬時に察した。
「皇国領に足を踏み入れますか」
今まで誰も足を踏み入れなかった楽園を侵す。皇国の領土を切り取る。それをしなければ皇国の脅威にさらされ続けるのだ。だが、具体的にどこを切り取るか。ゴルシュタット=リンブルクに接するはデル・レイとベルグラード。ドゥムヤータに直接接する皇国領はないが、ブランディッシュを介せばバンブーナとアルデシア。いや、連携を考えランリエルに近づきたいなら、皇国領ではないロタ、ケルディラとて候補に挙がってくる。
「まあ、その辺りは詰めて行かねばなるまい」
相手の善意を期待すべきではない。利益で釣るべきだ。そしてそれこそ正しい道だ。己の命ではない。他者に命を賭けて戦わせるのだ。善意で戦う者がいるとすれば、その者にとって兵士の命や戦費を負担する民の苦しみより、己の名声、満足感の方が大事なのだ。
そしてそれはサルヴァ王子とて同じ。ランリエル兵に命を賭けて戦わせるならば、ランリエルの益を大きくし国を豊かにする事により、兵士や民に報わねばならぬのだ。
「切り取った領土をゴルシュタットやドゥムヤータに大盤振る舞いは出来ない。我が国や参戦するランリエル配下の国々にも報いねばならぬからな。配分は、十分に打ち合わせる必要がある」
取らぬ狸の皮算用と馬鹿にする事は出来ない。同等の力ではない。ランリエルの戦力が圧倒的なのだ。前もって取り決めておかなければ、たとえ勝ってもその武力を背景に、ランリエルが切り取った領土を独り占めするのではないか。そう疑われかねない。そして疑われては同盟など夢のまた夢だ。
確かに、今はまだその段階ではないのも事実。今回は無事にゴルシュタット=リンブルク二重統治の統治者ベルトラム・シュレンドルフに会って書簡を渡す。これに注力しなくてはならない。
「ベルトラム殿に会う時には正しい身分を明かさねばならぬが、それまでは別人の振りをしてもらう。ラルフ・レンツという名の実在する男だ。いや、だったと言うべきだな。数ヶ月前に行き倒れて亡くなった」
「行き倒れ……ですか」
サルヴァ王子に忠実なルキノだが、死んだ男に成り代われとの命令に、流石に複雑な表情だ。
「カーサス伯爵が用意した身分だ。お主と髪の色や年齢、背丈も近いらしい」
「なるほど。しかし、お言葉ですが、そこまでやる必要があるのですか?」
困惑顔の元副官に、サルヴァ王子に苦笑が浮かぶ。
「最近伯爵が、如何に身分を隠すかに凝っていてな。それに役立てようと、行き倒れている者を見付けては、その素性を探っているのだ。お主が名乗るラルフという男はリンブルク貴族の次男だったが、数年前に屋敷を飛び出しそれっきりという話だ」
カーサス伯爵は、以前サマルティ王子を担ぎ上げようとしていた元宰相のヴィルガと連絡を取り合っていた男を取り逃がした。その男は素性を悟られぬ為にカルデイ人と偽ってカルデイ王都に向かい、更にその後に北方の山脈に姿を消すという手間をかけたのだ。そこまでするのかと感心した伯爵は、その男が何者か探り当てて見せると誓ったが、肝心のヴィルガとの決着が付いてしまった。男がヴィルガと接触する事は最早あるまい。
ヴィルガに男の身元を聞けばすぐにでも分かりそうなものだが、ヴィルガとは表面的には敵対せぬまま暗黙の了解の内に解決した。改めて聞けば、その暗黙が崩れる。尤も、おそらくデル・レイのアルベルド王の手の者であろうとは予測は付いている。それを確定したいのはカーサス伯爵の意地でしかなく、その為にヴィルガとの関係は崩せない。
だが、その代わりというべきか。その男以上に、配下の身元を完全に消すという作業に没頭している。大した執念だとサルヴァ王子も感心しつつ、微かに呆れるほどだ。
身元不明の行き倒れも、男女含め数十名分を確保した。その中で年齢や背格好が似ている者を割り当てるのだ。
「家を飛び出したきりで亡くなったのですか。ご両親もさぞや嘆かれたでしょう」
生真面目なルキノは、男の両親の心情を思い沈痛な面持ちだ。
「いや。ご両親には男が死んだとは伝えていないのだ」
「なぜです!?」
「万一捕まって身分を調べられた時に、既に死んでいるとなっては問題があろう」
「それは確かにそうでしょうが、息子が亡くなったのを伝えないとは……」
「カーサス伯爵が調べねば、素性が知られなかった者達だ。それに、何度も同じ名前を使っては足も付きやすい。数年後には遺族に伝えるとも言っていた。それまでは仕方あるまい」
行き倒れの素性を探るのも金がかかる。伯爵も慈善事業でやっているのではないのだ。
「まあ、捕まらぬ事だ。ラルフだと言い張り逃れられても、そのご両親と対面する事にもなりかねん」
「確かに、それは避けたいですな」
「よろしく頼む。出発は1ヶ月後だ」
「1ヶ月後? 随分と先ですね。すぐにでもという話かと考えておりました」
「確かに、早くて困る事もないのだが、皇国軍が来るとしても数年先だ」
ここ数年、動乱の嵐が吹き荒れ、常にどこかで戦いが行われているボルディエス大陸だが、本来戦いとはそう毎年行われるものではない。お互い、いずれ戦うとの予感を胸に抱きつつも、たった1日の決戦の為に、数年、時には十数年に及ぶ期間を戦いの準備に費やすのだ。
「しかし、1ヶ月も先とは……。我が部隊は、既に信頼出来る者に留守を任せて来たのですが……」
そうならそうと事前に言って欲しかったと、その顔に浮かんでいる。
「心配するな。1ヶ月間、カーサス伯爵がみっちりと指導すると言っていた」
「指導? 王宮での立ち振舞いならば、一通りは身に付けておりますが」
「ラルフ・レンツになりきる為の指導だそうだ」
「ラルフ・レンツになりきる?」
「伯爵が言うには、そこまで機密を守る為に配慮する姿勢がゴルシュタットの信頼を得るのだという。私もなるほどと頷くしかない」
確かに分からない話ではない。しかし、サルヴァ王子がどこか面白がって見えるのは、ルキノの被害妄想だろうか。とはいえ、真面目で実直なルキノだ。
「分かりました。尽力致します」
そう言わざるを得ず、肩を落とし退出したのだった。先輩が姿を消すと、今まで居なかったかのように口を閉ざしていた現副官のウィルケスが声を漏らした。
「ルキノ殿も大変そうですね。正直なところ、そこまで必要とは私にも思えませんが」
「まあ、そうかも知れんな」
という王子の言葉をルキノが聞けば、敬愛する上官とはいえ、流石に怒りに顔を赤らめるだろう。
「しかし。今日は随分と大人しかったではないか」
副官が、上官の会話に口を挟んだりはしないが、それでも、いつもならところどころで、にやりと皮肉な笑みを浮かべる事も多いウィルケスだ。特に今日は、そういう場面が多々あったはずだが、彫像のように表情を変えなかった。
「いえ。どうもあの人には嫌われていると思いますので、流石にこれ以上怒らせると不味いかと」
尤も、その原因はウィルケスにある。かなり前の話しになるが、サルヴァ王子がアリシア・バオリスに気があると考えた彼が、情報を得ようとアリシアの侍女エレナに近づいたが為だった。そしてエレナを巡って決闘をする羽目となりウィルケスはルキノに敗れたのだ。
負けたからといって、それで臆病になるほど神経の細い男ではないが、堅物のルキノの方は自分を嫌っていると考えていた。必要があれば相手に嫌われていようと関わるが、今のところその必要もない。
「ほう。お主とルキノの仲が悪いとは知らなかったな。個人の交友関係にまで口は挟まぬが、任務に支障が出るようなら困るぞ」
「大丈夫です。そこまでじゃありません。それにルキノ殿は私を嫌っているでしょうが、私はルキノ殿を嫌いではありません」
ルキノは実直な男だ。余程の誤解や偏見がなければ、多くの場合に好意と信頼を得る。それはウィルケスとて例外ではない。とはいえ、ああいう風になりたいかと問われれば、なりたいとも思わないのが正直なところだ。
「まあ、任務が上手く行けば良いとは思ってますよ」
「そうだな」
しかし、彼らは、この後二度とルキノ・グランドーニと会う事はなかったのだった。