第138:スイートでジェントルでメランコリー
皇国軍を破ったランリエル勢はそれぞれの国に凱旋した。
ベルヴァース王国王都エルンシェでは、総司令テグネールは勿論、ルージ王子も歓呼の嵐で迎えられた。皇国軍との最終決戦時の活躍が帰国に先立って伝えられていたのだ。
「皇国の大軍を前にルージ殿下は一歩も引かずに立ち向かったというではないか」
「ああ。なんでも、他の隊が崩れる中、ルージ殿下の隊だけは引かず、それを見た他の隊も取って返してついには皇国軍を跳ね返したそうだ」
「人が良さそうなお坊ちゃんかと思っていたら、中々やるじゃないか」
元々、コスティラ、ケルディラ統一戦では祖国であるランリエルからの出兵要請に断固反対し、ベルヴァース国内でもルージ王子の人気は高かった。それに更に拍車がかかった。
ランリエルから来たルージ王子である。初めはベルヴァースを傀儡にせんと送り込まれてきたと反発されたものだが、次期国王としての地位は、もはや磐石といえる。
そうなってくると、貴族達の目の色も変わった。
アルベルティーナ王女のお世話は侍女長のエリーカが主に行っているが、無論、その仕事の全てを彼女1人でこなしているのではない。なるべく王女が目にするところはエリーカがしているが、それ以外の部分は他の侍女が行っている。その一つに寝室の掃除などもあった。貴族達はその侍女に金を握らせ情報を得ていたのである。
アルベルティーナ王女の寝具の様子から、ルージ王子との間に夫婦の営みがほとんど――事実は全く――ないのを察するのは簡単だった。しかし、2人がその意味で夫婦でなくとも制度的には彼らは夫婦である。女性の王位継承権が認められていないベルヴァースでは夫であるルージ王子が未来のベルヴァース国王だ。
そして、即位してしまえば、たとえアルベルティーナ王女と離婚したとしても国王は国王。普通ならば、国内の有力貴族達から集中砲火を浴びて結局は退位させられるのだが、ルージ王子には、あの皇国を打ち破ったランリエルが後ろに付いている。
つまり、ルージ王子とアルベルティーナ王女との仲が良くないのを幸いに、今の内に王子に娘を近づけ、しかし王子が即位するまでは隠し切る。ルージ王子が即位した途端、王女と離婚させて自分の娘を王妃に据える。というのが貴族達が考えた筋書きだ。
無論、理論武装も万全である。
「このままではアルベルティーナ王女との子供は望めない。そうなれば、ランリエルの王族を養子に貰いルージ王子の後を継がせる可能性も高い。だが、そうなっては現王家の血が途絶えてしまう。それくらいだったら、ベルヴァース貴族である我が娘との間の子を継がせる方がよっぽどマシではないか!」
とはいえ娘をルージ王子に近づけたくとも、兄のサルヴァ王子のように後宮など持ってはいない。それどころか王家としてはアルベルティーナ王女こそが跡取りを産むべきなので、せめて王女が男子を産むまでは他の女など言語道断だ。
公然と娘を近づけられないのなら、残った手段は祝典や舞踏会などでさりげなく紹介するしかない。
今日もルージ王子はとある大貴族の舞踏会に招かれていた。ダンスの得意でない王子だが、招かれれば断れない性格でもある。そして、マーティンソンに相談したところ、次期国王たる者、貴族達との繋がりも疎かにすべきではないとも言われた。
封建社会から絶対王政へと社会体制が移行するには、王家が力を持つ何らかの要因――たとえば、銃器が発明、大量生産され、財力によって大勢の歩兵を雇える者が力を持つような――が必要である。国軍の大半が、諸侯からの軍勢の集合でしかない現体制では、王家といえど諸侯を蔑ろのするのは禁物である。
大貴族はルージ王子の出席を誇らしげに宣言し、舞踏会は始まった。王子の姿に令嬢達も色めき立つ。
童顔で甘い顔立ちの王子である。物腰は柔らかく親切である。そして、戦場を経験したからなのか憂鬱な表情も母性本能をくすぐる。もっとも、憂鬱げなのの原因の大半は、戦場から帰って来てから続く休む間もない祝典や舞踏会での疲れだった。
スウィート(甘く)でジェントル(紳士)でメランコリー(憂鬱げ)。しかも社会的地位は絶大。そして戦場での活躍。優し過ぎて頼りないかと思っていたら、いざとなれば勇気も発揮する。親から命ぜられなくとも、是非ともお近づきになりたい超優良物件である。
貴族社会では精々中流の子爵家の令嬢ドリスは、そのチャンスを窺っていた。今年17歳になる彼女の黒髪は綺麗に結われ、祖母から受け継いだ真珠の髪飾りが彩る。野を駆ける子うさぎを狙う猛禽のように目を光らせるが、その顔色は不自然なほど青白い。
ルージ王子は数名のお付の者達を後ろに従え一歩一歩近づいてくる。ここでお声を掛けて貰えれば良いのだが、大勢の貴族が参加する舞踏会では、王族がお声を掛けるのは大貴族や余程親しい貴族のみ。普段、交流がない貴族には声を掛けない。それは人が良いルージ王子も同じだ。目に付く者すべてに声を掛けていては夜が明けてしまう。踊るどころではなくなり、舞踏会の主催者に恥をかかせる。
ルージ王子がまた一歩近づく。お母様に強請って強請ってやっと買って貰った皇国から取り寄せた高価な書物。華やかな中央の貴族社会での令嬢達の流行や舞踏会の心得などが満載で、心躍らせ毎夜のように寝具の上で繰り返し読んだ。それに書かれていた男性の心を引く高等技術。それでルージ王子の心を掴むのだ!
そしてついにルージ王子が目の前に来た。
「ああぁぁ……」
ルージ王子の目の前に、突如うら若きご令嬢が倒れた。ぱたりと床に伏せながらも、何気に頭を床に打たないように手で支えて見えたのは気のせいだ。
「だ、大丈夫!?」
心優しきルージ王子が反射的にしゃがみ込み肩を揺らすと、
「少し眩暈が……」
と、言いながらも逃がすものかと王子の手首を掴むその腕は力強く、元気そうなのも気のせいだ。
ルージ王子のお付の者が王子に代わってドリスを支えようとするが、ドリスが王子の手首をガッチリと掴んでいるのでそれもままならない。
「えーと。どこか横になれるところはないかな?」
ルージ王子はきょろきょろと見回し、少し離れたところに長椅子を発見した。とにかく今はこの娘を休ませなければならない。このような時のルージ王子は、良くも悪くも精神的盲目となる。助けなければならない以外の思考が停止するのだ。
貧弱にも見える王子だが、そこは教養程度といえど武芸の鍛錬もしている。女性を抱きかかえるくらいは造作もない。俗にいうお姫様抱っこでドリスを長椅子まで運ぶと横たわらせた。周りに居た人々も、お付の者共々わらわらとついてくる。皆、王子が女性を抱きかかえるなど大事件と興味津々だ。
「もう大丈夫だからね」
少し心配そうに、そして安心させるように微笑む。
「ありがとうございます。ルージ殿下。もう大丈夫です」
「気にしなくていいよ。でも、本当にもう大丈夫?」
「はい。ですが、どうしましょう。殿下のお手を煩わせるなど恐れ多い。このような事をお父様とお母様に知られては、どれだけ叱られるか……」
ドリスは、目に涙を浮かばせ、およよよ、と泣き崩れる。
「えっと。君のお父上とお母上は来ていないの?」
「はい。お父様はエドフェルトといい、代々ルレナに領地を持つ伯爵家なのですが、今日は1人で来ました」
王子への返答なら、今日は1人で来ました。の一言で済むはずだが、さりげなくお父様の紹介も忘れない。王族や貴族の結婚は家と家との結びつきだ。ある意味、自分の名前より父親の名前が重要なほどだ。
「大丈夫だよ。君のお父上には君を叱らないように伝えさせておくから」
ルージ王子が微笑むと、ドリスは大げさに驚いて見せた。
「ああ。ルージ殿下がお父様とお会いして下さるなんて。なんて名誉な事でしょう」
周りで見ていた貴族達は隣の者と顔を見合わせ、視線で、ルージ殿下自ら会うなんて言ってないよな? と会話する。だが、当のルージ王子は困惑顔だ。
あれ? 伝えさせるって言った積もりだったけど、言い間違えたのかな? それとも勘違いさせちゃったのかな? じゃあ、僕がこの子のお父上に会いに行った方がいいね。と、ルージ王子は人が良い。
ドリスの作戦は上手く行きそうだ。後はお父様にルージ殿下とお会いできると伝え、ルージ殿下がお越しになった時にお父様から、娘を貰って下さるそうですね。と強引に押し付けて貰うのだ。人が良く押しに弱いルージ王子ならば成功する可能性は高い。
だが、彼女の作戦には2つの欠点があった。1つはルージ王子がアルベルティーナ王女を愛している事だ。ルージ王子は祖国からの出兵要請をも断った頑固な面もある。一見、優柔不断に見えても、ルージ王子がアルベルティーナ王女以外の女性を宛がわれても首を縦に振る訳もなかった。
そして、もう1つの失敗は、ルージ王子が、まさに’王子’であるという点だった。
「もう良かろう。ルージ殿下のお手を煩わせるでない」
「さ。殿下もこちらへ」
「お主のお父上というエドフェルト伯爵には、後で使者を送っておくから心配するな」
当然のようにお付の者達にドリスは引き離された。ルージ王子がただの一貴族の青年で、決まった相手もいなかったら彼女の作戦は成功しただろう。だが、現実にルージ王子にはアルベルティーナ王女がおり、そして彼は王子だ。ドリスは、悲劇のヒロインさながらに遠ざかる王子に手を伸ばしたが、その手が届く事はなかったのである。
とはいえ、ドリス嬢の作戦も途中までは成功したかに見えた。問題は、その後の会話の持っていき方次第。この光景を見ていた貴族令嬢達はそう考えた。
その結果、ルージ王子のお付の者達に新たな仕事が増えた。ルージ王子が進む先々で貧血で倒れるご令嬢達を、ルージ王子より先に駆け寄り介抱せねばならなかったのである。
そしてアルベルティーナ王女は不機嫌だった。出陣の前、夫であるルージ王子に抱き寄せられ口付けられた。その後、部屋から叩き出してやった。もっとも叩き出すといっても、言葉の飛礫を雨あられと浴びせただけで実際に手を出したのではない。口が悪い事この上ないアルベルティーナ王女だが、その点はあくまで王家の子女。女性の身で人に手を上げるという発想自体がないのだ。
ルージ王子が戦に行って、無事に帰って来たというので、しばらく不在だった分も合わせて罵倒し叩き潰してやろうと考えていたが、そのルージ王子が部屋にやって来ないのだ。
「どうしてあやつは、わらわのところに来ないのじゃ!」
お付の侍女長エリーカに八つ当たりしたが、そこは付き合いの長い侍女長である。王女のお付となった当初は胃も痛くしたが、今では慣れたものだ。
「出陣の前にあのような事をなされたので顔を出しづらいのでしょう。王女様から、あの時の事は怒っていないとお伝えすれば、ルージ殿下もお越しになると思いますよ」
本当は、ルージ王子がなぜ来ないのかはエリーカも知らない。しかしアルベルティーナ王女が怒っていないから来い、と言えば、ルージ王子は、ほいほいと来るとは確信していた。他にどんな事情があろうともだ。
「怒っているに決まっておろう! 二度とあのような真似はするなと言い聞かせてやると言っておるのじゃ!」
「そんな事を言っててよろしいのですか? ルージ殿下は、この度の戦で大活躍なされ、貴族のご令嬢に大人気だそうですよ。元々、お優しいお方ですし、それが戦場でも敵の大軍に一歩も引かぬ勇気の持ち主と、大層なご評判です」
「あやつの事じゃ、どうせ、状況が分からずに突っ立っておっただけであろう」
王女は腕を組み頬を膨らませた。
酷い言われようだが、実は王女の指摘はほぼ当たっていた。皇国との戦いでルージ王子は大隊を任されたが、戦況など分かるはずもない。補佐に付けられた本来の隊長の、隊長の役目は敵が来ても引かぬ事、という言葉だけが頭にあった。つまり、戦況が不利になったのも、押し返し有利になったのも分からないまま、言われた事を守っていただけなのだ。だが、怒声や血、矢が飛び交う中、恐怖に耐えて引かなかったのも事実である。
「ですが、ご令嬢達はそうは考えてはおりません。あわよくばルージ殿下とお近づきにと考えています。王女様も、もう少し殿下にお優しいお言葉をお掛けになられては如何ですか?」
「あやつはわらわを好きなのであろう! だったら、わらわのいう事を聞いておれば良いのじゃ!」
甘えに甘やかされ育ったせいか、自分を好きな者は自分のいう事を聞くものだという、かなり偏った考えが王女にはある。では、自分が相手を好きになれば、自分は相手のいう事を何でも聞くのかといえば、勿論、そんな事はない。それとこれとは別と考えるどころか、考えてすらいないのだ。それが、自分が誰かを好きになるなどありえないと考えているからだとすると、悲しい事ではあるのだが。
「分かりました。王女様がお呼びになっていると、ルージ殿下にお伝えして来ます」
「そ、そういたせ」
とにかく、一度顔を合わせた方が良いと考えたエリーカが言うと、なんだかんだいって、心の準備が出来ていなかった王女は少し戸惑ったが、後には引けずそう言わざるを得なかった。
「ルージ殿下。アルベルティーナ王女がお呼びです」
「姫が僕を呼んでいるの?」
ルージ王子の部屋に着き、エリーカがそう言うと王子は目を丸くした。アルベルティーナ王女がルージ王子を呼びつけるなど今まで無かった事だ。
「はい。すぐ部屋にお越しになるようにと」
「でも、姫が僕を部屋に呼んでくれるなんて珍しいね」
「殿下が戦場から帰ってきたにもかかわらず、部屋にお越しにならないので、気にやんでおいでのようでした」
かろうじて嘘ではない。確かに気にはしていた。
「でも、出陣前にあんな事をしちゃったし……。まだ、怒ってない?」
どうやら、本当に王女が怒っていると考え部屋に行けなかったらしい。
「大丈夫です。王女様は怒っていらっしゃらないと思います」
エリーカがそう思っているだけなので、嘘ではない。
「本当!?」
「はい」
本当にそう思っているので嘘ではない。本当に嫌いな男に口付けされ、それが嫌で嫌で仕方が無いなら、二度と顔を見たくない。怒った口調であろうと、連れて来いというならば少なくとも許容範囲内であるはずだ。
「良かった。じゃあ、早く行かないと!」
駆け出す王子を、エリーカは心持早歩きで追いかけた。侍女長たる者、廊下を走る訳にも行かない。緊急事態ならばその限りではないが、今はそうではない。
「お主、他の女に色目を使っているらしいな」
王子に遅れて王女の部屋に着くと、どういう経緯かそのような話になっていた。腕を組んだ王女が、身体を斜めに構え自分より背の高い王子を見下すように睨み付ける。
「え? 僕は知らないよ?」
「貴族の娘達が、お主にわらわらと群がっておるそうではないか。お主は身体に蜜でも塗っておるのか。あやつらは蟻か」
相変わらず王女は無茶苦茶である。ルージ王子もよく何年も付き合っているものだ。エリーカとしては、王女の相手はルージ王子しかありえない。
「そ、そんな事言われても……」
「そんなも何もないわ。お主、自分の立場を分かっておるのであろうな」
「えーと。姫と結婚して、姫の旦那さんなんだよね?」
「そういう事を言うておるのではない! お主は、わらわのいう事を聞いておけば良いのじゃ! 他の女など無視をしろ!」
「えーと。もしかして、姫は僕に妬いているの?」
「誰がじゃ! そんなわけなかろう! お主がわらわに逆らうのが気に食わんだけじゃ!」
王女の無茶苦茶な言い分に、だが、ルージ王子は微笑んだ。
「僕ね。アルベルティーナ姫の事、大好きなんだよ」
「そ、そんな事、言われなくとも知っておるわ!」
王子の素直すぎる言葉に、流石の王女も顔が赤くなる。
「だからね。他の女の人を好きになったりしないんだよ」
「うむ。それで良いのじゃ」
「ねえ。姫は僕の事をどう思ってるの?」
「どうって。別にどうとも思っておらん」
「本当に?」
「ほ、本当じゃ」
顔を覗き込む王子に、王女が仰け反る。
「前にキスしたの、まだ怒ってる?」
「怒ってるに決まっておろう!」
だが、王女の怒り顔を前にしても、ルージ王子にはそれが本気で怒っているようには見えなかった。
出陣の前、これでアルベルティーナ王女と会うのも最後。その想いを抑えきれず口付けた。それが生きて戻ってくると、どんな顔をして王女に会えば良いのかと思っていたが、顔を合わせてみれば、驚くほど王女の様子は以前のままだ。
出陣の前にもずっと罵倒を浴びせられていた。それでも、王女は会ってくれていた。王女が本当に相手を嫌いになった時は、もう会わないか、会っても一言も喋らないのではないか。それが、いつも通りの罵倒を浴びせてくる。
罵倒されるなら嫌われていないんだ。ルージ王子はそう思った。そして気付いた。王女の罵倒は自分への甘えなのだ。どんなに罵倒しても、自分を嫌いにならない相手を求めている。
「僕は、ずっと姫と一緒だからね」
「うむ。それで良いのじゃ」
「え!?」
声を上げたのはエリーカだった。王族同士の会話に侍女が口を挟むのは厳禁だが、驚きについ声を上げた。そしてその声に、王女も自身の発言に気付く。
「ち、違うぞ。そういう意味ではないぞ」
慌てて否定するが、顔の赤さは隠しようがない。微笑み近づくルージ王子に一歩下がった。いつも強気な王女が、助けを求める視線を信頼する侍女長に向けた。
もうちょっと見ていたいんだけど。そう思ったエリーカだったが、珍しく良い雰囲気になっているのだ。邪魔するのは野暮だ。
「それでは、失礼いたします」
「ま、待て! お前どこに行く気じゃ!」
だが、主人の制止も聞かず、付き合いの長い侍女長は部屋を後にした。
助けを求める相手も消え、2人きりとなると、王女は更に後ずさり王子は更に進む。
「お、お前、ちょっと強引になってないか?」
「うーん。そうかな?」
ルージ王子は確信してしまったのだ。そしてそれだけに、素直なルージ王子に迷いは無い。更に進み出て王女の腰に手を回す。
「嫌だったら言ってね」
「そ、そんな事一々聞くな!」
ルージ王子がアルベルティーナ姫に口付けた。
流石にもう一度、嫌いじゃないの? と聞くほど鈍くはなかった。
実際にヨーロッパでは一時期、病弱な令嬢が流行し、顔色が悪く見える様にしたり、青い血管を書く化粧もあったそうです。貧血で倒れる演技もしていました(白い肌。貧血になる為に血を抜いていたとも言います)。
暇な人達です。