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愚者達の戦記  作者: 六三
皇国編
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第88話:戦力

 コスティラ領タガンロ。その地にて歴史的会談が行われようとしていた。参加する国の数は実に7ヶ国にも及ぶ。その内4ヶ国を締めるのが俗にランリエル勢力と呼ばれるランリエル王国、カルデイ帝国、バルバール王国、コスティラ王国である。対するは反ランリエル勢力3ヶ国。デル・レイ王国、ケルディラ王国、ロタ王国だ。


 ランリエル勢力を指折り数える時には、更にベルヴァース王国を含める事もあり、ドゥムヤータ王国もその数に入れる者も居るが、今回それらの国は参加していない。ベルヴァースは対ケルディラ戦線に参加していないし、ロタとドゥムヤータとの戦いにランリエルは不介入である。バルバールがドゥムヤータに付いたのはあくまで独自の判断である。少なくとも建前としてはそうなっている。


 各国の代表は護衛と示威に軍勢を率いた。軍勢はそれぞれ会談の場所から1500サイト(約1.3キロ)後方に置き、護衛には決められた人数のみ連れて行く事になった。会談となる場所を殺気だった兵士達が囲んでは、それこそいつ暴発しそのまま戦場にもなりかねない。だが、そこでまず一悶着あった。その護衛の数に反ランリエル側が異議を唱えたのだ。


 事前の調整では、各国、護衛は300騎と決められていた。ランリエル側は4ヶ国で1200騎。反ランリエルは3ヶ国900騎である。騎士は精鋭だ。それだけ居れば、例え数千の軍勢を相手にしても一時≪ひととき≫は持ち堪え、それぞれの代表が逃げる時間くらいは稼げる。そして軍勢が到着すれば、300程度の差は無いに等しいはず。だが、それでも相手が問題と主張するなら対応せねばならない。


「仕方が無い。双方合計1200騎でと申し入れよ。ここで我が方が数が多くなる案に執着すれば、無用の誤解を受けよう」


 部下に命じ反ランリエル勢に使者を送った。初手を取られたと王子は感じた。部下が目の前から消えると、背後に立つウィルケスに聞こえるほど大きな溜息を付いた。


「しかし、あちらもあざとい真似をしますね」


 場を和ませる為か、ウィルケスが殊更軽い声で言い肩を竦めた。騎士の数など前から分かっていた事だ。


 交渉は、双方城壁を構え相手の城を切り崩す戦いだ。守りを固め相手の城壁の弱い部分を見つけ突き崩す。そして一旦崩されると、崩され癖というのが付くのも事実。ランリエル側は、戦いが始まる前に陣地内に敵軍の足跡を残されたに等しい。


「私も少し浮かれていたかもしれないな」


 これで戦いが終わればと思いこの会談を前向きに捉え過ぎ、相手の悪意からの防御が甘かった。王子はそれを素直に認めた。


「もしかすると釣り出されたか。大陸の平和について話し合いたいという申し入れだったが、この分では、大陸の平和を乱しているのはランリエルだと非難するのが目的かもしれん」

「しかしこちらを非難したところで、実際戦えば我らが戦力で勝ります。向こうから戦を仕掛けてくるとは思えず、いくら騒いでも聞き流せば良いのでは無いですか?」


 ウィルケスの意見も乱暴のようだが一理ある。情報の伝達の遅い世界だ。いや、遅いどころか遠くまでは辿り着かない事も珍しくは無い。各国から非難されそれぞれの国で反ランリエルの気運が高まろうと、所詮はランリエルの勢力圏内にまでその声は届かず、ましてや国内で反戦運動などが起こる訳でもない。


 そして、国外の反ランリエル勢力が結集してもその戦力はランリエル側に大きく劣る。だが、王子が憂慮しているのは戦いの事ばかりではない。そこが、あくまで軍人であるウィルケスと、統治、経済も考える王子との差だった。


「他国との貿易を考えれば、いらぬ悪評など害でしかないからな。同条件の入札ならば心象で取引が決まりかねないし、国外でランリエル商人が襲撃されぬともかぎらぬ」


 そしてそうなれば、報復処置としてランリエルでも他国の商人の襲撃を考えねばならない。無抵抗主義が通用する世界ではなく、やましいところが無いならばいずれ相手も分かってくれるなどは楽天家の妄想である。やめて欲しかったらそっちもするな。というしかない場合もあるのだ。


 だがそれをしては経済的に大打撃だ。現在ランリエルでは経済の拡張路線をとっており、ここで流通、経済が停滞しては、拡張している分、破裂しては被害が大きい。


「この会談でデル・レイ、ケルディラ、ロタとの和平としなければならない。それが出来れば大陸の平和への道が開かれるのだからな」


 その後お互いの大使が行きかい会談の仔細を打ち合わせた。騎士の数も調整し各国の代表がタガンロに集結した。急いで建造された平屋の建物を合計2千4百の騎士が囲み、各国の代表はそれぞれの席に着いた。


 ランリエル側は、カルデイ帝国宰相カルバハル、バルバール王国宰相スオミ、コスティラ王国宰相イリューシン、そしてランリエル王国のサルヴァ王子。反ランリエル側は、デル・レイ王国国王アルベルド、ケルディラ王国国王エフレム、そして最近旧ロタ王家を打倒しサヴィニャック朝を開いたロタ王国国王リュディガーだ。


 その顔ぶれにスオミは白い頭髪と長い髭に囲まれた顔を僅かに顰めた。ランリエル側の出席者の表情は皆引き締まり落ち着いたものだが、反ランリエル側は、アルベルド王は良いとしても、エフレム王は弛んだ印象で、リュディガー王は場慣れせず落ち着きがない。


 デル・レイ王アルベルドの言葉から会談は始まった。勢力的にはランリエル側が大きく勝りその代表はサルヴァ王子だが、外交的な格では、’王子様’は’王様’の下である。


「近年、平和だったこの大陸を戦乱の厚い雲が覆っております。今日はその雲を晴らし平和の光を取り戻さんが為各国の代表に集まって頂きました」

 その言葉に皆が頷いたが、続く

「現在は、東方より来たその雲をケルディラ王国にて辛うじて押し留めているのが実情」

 の言葉に王子が一瞬口を開きかけた。無意識に右手を握り締めて口元に当てた。


「だが、無論、ランリエルにもランリエルの言い分があるのは理解している。我々の誤解もあろう。今日はランリエルの話を聞き、双方の誤解を解いて平和への足がかりをと考えている」


 一見、理解ある言葉にも聞こえるが、その実、やはりランリエルを非難する物言いだ。これではランリエルが’弁明’し、反ランリエル側の理解を求めなければならない。そして理解するもしないも相手の胸先三寸だ。


「双方、誤解があるのは私も感じております。それぞれ胸中開いて語り合い蟠≪わだかま≫りを解くべきでしょう。特にロタ王国ではつい先日も、我がランリエルとデル・レイ双方に援軍を頼み混乱を起こすという事態も起こった。何ゆえそのような事態になったか、詳しくお聞きしたい」


 無論、今までも何度か大使を送り問いただしてはいたが、納得できる返答は貰えていない。


 サルヴァ王子が立場を5分に戻し、更に切り込んだ。ロタ王国の対応は、内乱に他国の軍勢の介入を許さなかった利益の方が大きかったが、外交的には失態だ。そしてそのロタを自陣営に取り込んだ反ランリエル側は、その失態をも取り込んだ事になる。サルヴァ王子はその弱点を突いた。


 発言を求められた新ロタ王国国王リュディガー・サヴィニャックは、いまだ王としての威厳を身に着けず、自慢の家臣団の援護も無い。


「そ、それについては、我が方の落ち度というしかなく、ランリエルには真に迷惑を掛けたと考え――」

 ロタ王はしどろもどろに答え良いところなく見苦しいほどだ。だが、ロタ王だけではなく、ケルディラ王エフレムの答弁能力も同程度だ。


 反ランリエル側は、どうして’政治家’を代表にしないのか。政治家スオミにはそれが気にかかった。政治家とは事業をなすだけが仕事ではなく、法律を制定するのだけが仕事でもない。それは’官僚’の仕事だ。


 政治家の能力とは、根回しの能力とも言える。そして答弁の能力だ。デル・レイのアルベルド王、ランリエルのサルヴァ王子も、その意味において政治家とは言えない。国内では彼らの改革が進んでいるが、それは根回しを必要としない自己の地位のお陰でもある。彼らが一大臣でしかなかったら、同じ提案、計画を立てても実行に辿り着けていたかどうか。政策を実行にこぎ着けるのが政治家の力量なのだ。スオミの見るところ、この戦い戦力ではランリエル側が有利だ。


 ロタ王の答えに更にサルヴァ王子が追求するが、その返答もしどろもどろ。むしろ、王子が手加減していた。この会談は和平の場なのだ。攻撃しすぎては関係を悪化させてしまう。


 見かねたのか、アルベルド王が助け舟を出した。ドゥムヤータに援軍を出したバルバールはランリエル側であり、それによりロタ王がランリエルの行動を信用しきれずデル・レイにも援軍を頼んだのは仕方なし、と主張した。それに対しスオミが口を開いた。相手がドゥムヤータへの援軍について話を出せば、スオミが回答すると根回しは出来ている。ドゥムヤータ関連の事案にサルヴァ王子が答えては、やはりランリエルの指示かと揚げ足を取られかねない。


「我が国はランリエルと友好関係にありますが、あくまでバルバールはバルバール。独自の外交を行っております。ドゥムヤータからの条件が我が国にとって利する物であったので手を組んだまでです。ランリエルは無関係であり、それを持ってランリエルが他国の信用を失ったというならば、まったくの事実無根です。この場でその誤解を解いて頂きたい」


「バルバールにはバルバールの外交がありましょう。ですが軍勢を動かし戦争を行うには、ランリエルとバルバールの関係を考えると独断が過ぎるのではないでしょうか。もしバルバールが敗北していればランリエルの体制にも大きな痛手となりますし、事実ランリエルは、バルバールのドゥムヤータ介入によって大きな利益を得た。事前に、ランリエルに話を通していたと考えるのが普通ではありませんか」


 アルベルドの指摘は的を得たものであったが、政治家スオミには想定内だ。


「事前にランリエルに話を通していたかと問われればその通りです。自身の行動が親しい友人の迷惑にならないかと配慮するのがそれほどおかしいでしょうか。バルバールのドゥムヤータへの介入がランリエルに不利益をもたらさないか、それを確認するのは同盟国として当然です。それは、デル・レイ王国とて同じではありますまいか」


 相手を言い負かすのが目的ならば、デル・レイと同盟国となってもその配慮はして貰えないのか、と問い詰めるところだが、スオミはあえて表現を抑えた。ここは和平の場なのだ。勝利は必要なく引き分けが理想的だ。アルベルドも反論の行き場を失い、矛先を変えてきた。


「バルバールのドゥムヤータへの助力は、バルバールに利するものであった。それゆえ介入したというのは、なるほど、外交でしょう。ですが、バルバールに利するとは思えぬランリエルのケルディラ侵攻にも参加している。それを考えれば、バルバールとランリエルを同勢力と見るのは当然であろうと考えますが」


「政治とは、右なら全て右、左ならば全て左といものではありますまい。友人の利益を考えつつ自身の道を歩み、時には友人の手助けもする。無論、他者から見れば誤解もありましょうが、今日はその誤解を解いて頂ければと考えております」


 アルベルドの攻撃にスオミは鉄壁の守りだ。付け入る隙を与えない。アルベルドは再度の方向転換を強いられた。


「自国の利益と同盟国の関係。双方の利害を考え落としどころを決めるのが政治というもの。バルバールの振る舞いになんら不条理が無いのは理解しました。しかし今後の我らの和平を考えれば、この会談に参加したすべての国の利益も考えて頂きたい」


 サルヴァ王子、スオミら、ランリエル陣営の代表達は身構えた。第一関門は突破しこれからが本番だ。ケルディラは領土を削られ、ロタは貿易の独占を失っている。和平の条件として反ランリエル側はそれらの返還を求めるが、ランリエル側としてはそれを限りなく小さくしたい。実際、戦えば勝つのだから突っぱねるのは可能だが、それをしては和平は実現しない。


「現在ロタ王国は、バルバールによるテルニエ海峡の高い通行税により、入港する貿易船が激減し経済に多大なる損害を受けております。両国の関係を改善し友好をなすならば、通行税の是正をお願いしたい」


 取り合えずこちらに来たか。スオミは落ち着きつつ身構えた。ケルディラとの領土問題については、ランリエルから仕掛けたとはいえ最終的にはケルディラからの申し出で正式に割譲し停戦したのだ。これを返せとは言い難い。それに比べテルニエ海峡の通行税は、バルバールの一方的な処置といえる。反ランリエルにとっては攻撃しやすいのだ。


「仰る通り、現在テルニエ海峡の通行税は、バルバールと友好関係にある国に向かう貿易船には低く、そうでない国には高く設定しております。今後和平を求めるならば、それの平等を求めるのも当然で御座いましょう」


 その言葉にロタ王の顔に喜色が浮かんだ。貿易の利益を独占した前ロタ王朝への不満から諸侯に担ぎ出された彼だが、貿易の利益が復活するのは望むところだ。


「しかし、新たな友と手を携える為に旧友を捨てるなど、信義無き者がなす事。テルニエ海峡の権益と内海の拠点となるバスティア島はドゥムヤータから権利を譲渡された物ですが、そのドゥムヤータにはそもそもロタ側が侵略したのです。それによりドゥムヤータは滅亡の危機に瀕し、我がバルバールの助力により勝利したのですが、ドゥムヤータのロタへの不満はそう簡単に解消されるものではありません。それを今、バルバールが独断で通行税の是正を行えば、友であるドゥムヤータを失ってしまいます。無論、ロタとドゥムヤータとの関係はいずれ改善せねばならず、その時はこのバルバールが両者の友として仲介の労をとらせて頂きますが、それは今回の会談とは別の案件とさせて頂きたい。ドゥムヤータが不在の場での通行税の交渉は出来かねまする」


 やはりスオミの防御は鉄壁であり、アルベルドの攻撃を跳ね返す。サルヴァ王子が感心したように小さく頷く。だが、劣勢のはずのアルベルドに苛立ちが見えず落ち着いているのがスオミには気にかかる。


「スオミ殿のお言葉、全く持って頷くしかない。さすがバルバールの名宰相と呼ばれるお方だ。テルニエ海峡の通行税に関しては、後日ドゥムヤータを交えての交渉と致しましょう」


 一旦は喜んでいたロタ王も、アルベルドの言葉に肩を落とし落胆する。だが、その反対にアルベルドの口元が一瞬笑みを浮かべたのをスオミは見逃さなかった。


「我が方としては、ランリエルに奪われた領地。すなわちトゥアプ、ジニータギル、そしてこのタガンロなどケルディラ東部の返還を願いたい」


 そこで争うのか? スオミが、改めてアルベルドを見詰めた。だが、ここはスオミではなくサルヴァ王子の出番だ。


「停戦の条件とした領土の割譲を、停戦を成してからやはり返せとは道理が通りますまい」


 やはり、サルヴァ王子の返答もスオミの考えと同じだ。これを無理に返せといい続けて再戦となっても、非はケルディラにある。


「ケルディラは停戦の条件に領土の譲渡を申し出ました。しかし、あの時ランリエルの戦力は圧倒的であり、その武力に屈し、やむを得ずであったのです。善良な民に剣を向け、無理やり金を出すと言わせれば合法ならば、この世に強盗はおりますまい」


 一気に、会談の場を険悪な空気が包んだ。サルヴァ王子の姿勢は変わらないが、全身から怒気を発し燃え上がらんばかりだ。他の宰相達も不快に顔を歪め、特に元軍人のコスティラ宰相イリューシンは苛立ちを隠せず腕を組み荒く息を吐いた。


 市井の統治と国家の政≪まつりごと≫は次元が違う。どちらかの優位が動かし難くなった時、それ以上の戦闘は不要だと条件を出すのも人の知恵だ。それを、強要守るべからずなどと言い出せば、停戦の約束など全く意味が無くなり、一度開戦すればお互いの民族を殺しつくすまで続けねばならない。無論、だったら始めから戦わなければ良いなどというのは、聖職者の戯言だ。


「このサルヴァ・アルディナ。不勉強にも、停戦とは優位な者が要求するか、劣勢な者が差し出すかしか知りませぬ。アルベルド王が、優位にもかかわらず領土を差し出し停戦を求めた事例をご存知ならば教えては頂けませぬか」


 サルヴァ王子の血はまだ若く、抑えようとしても抑えきれぬ熱があった。スオミから見ても売り言葉に買い言葉の線上だ。これを超えては議論ではなく論争となる。


「そのような例など私も知りませぬ。しかし我らは未来を見据えるべき。過去の事例に囚われても仕方ありますまい」

「知らぬとは、余りにも無責任なお言葉ではありませんか。それでは、アルベルド王の言葉に信はありませぬぞ」


 線を越えたか? スオミの視線が素早く王子の顔を捉えた。次にアルベルド王に移る。アルベルド王がどう言い返すか。それによって本格的な舌戦に移る。だが、この時スオミにも気付かぬ微かな合図をアルベルドが発した。アルベルドの人差し指が、机を引っかき小さな音を出した。


「サルヴァ殿下。言葉が過ぎまするぞ」

 今まで全く発言せず、空気と化していたケルディラ王国国王エフレムだ。続いてロタ王。

「全く。一国の王子が、一国の国王に言葉を荒げるなど前代未聞ですぞ」


 外交的には王子と王様では格が違う。王子が王を怒鳴るなど余りにも非礼だ。両王によってサルヴァ王子の発言は無かったもののように、アルベルドが再度口を開く。


「とにかく我が方では、ケルディラ東部の返還を求める。それなくして和平はありえぬ」

「しかしそれは、ケルディラからの申し出と――」

「サルヴァ殿下。身をわきまえられよ」

「左様。余り我を通すものではありませぬ」


 ロタ王とケルディラ王により、再度サルヴァ王子の発言が潰された。ランリエル側の宰相達は口を挟めない。議論も何も無い。正しい正しくないもなく、格を盾に窘≪たしな≫められる。手の出しようが無かった。


 ここで王子が強引に議論に持ち込んでも、状況としては王が取り成しているのにもかかわらず我を通そうとする王子でしかない。その結果交渉が決裂しては、非は分をわきまえぬ王子にある。


 スオミは、この戦い戦力はランリエル側が有利と考えていた。しかし逆だ。向こうは3人の王。こちらは王子1人に宰相3人。反ランリエルの戦力が圧倒的に上だったのだ。

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