第四話 お隣さんと交換したい
ある日の昼休み、伯麻と昼食を食べている時の事。
「なぁ、敬一?お前クラスでどうよ」
「ん、どうって?」
「いや、再デビューするーとか言ってたしさ、後話し相手とか」
「再デビューは失敗したけど、話し相手・・は出来たよ」
「そっかー失敗は予想通りだったが、そのお友達とは連絡先とかは交換したん?」
「してない」
「即答だな、外で話したいとか思わんの?まぁ、お前の事だし思わんか」
「・・・」
こいつは、割と毒舌である。僕は普通に傷ついた。
僕は、あの毒舌人手なし野郎を見返したい半分と単純に連絡先を交換したい半分で悩んでいた。どう聞くべきか。とりあえず・・・行動だな。僕は、珍しく即決した。
「あ、梓さん!」
(まぁ、もちろん寝ているだろう。やっぱり、やめと・・・)
「なにかよー?」
「お、起きてたんだね」
「うん」
梓さんはやはり読めない。そして、話しかけるなら、何言うか考えておけば良かったと僕は深く後悔した。
「どした?具合でも悪い?」
「そ、そーゆう訳じゃ」
『・・・』
沈黙が重い。
結局、適当にその場は適当に誤魔化して、やり過ごした。
4時限目が終わり、昼休みに突入した。僕は、授業中ずっと考えていた。そう、作戦を!
という事でプランA【共通の好きな物作戦!】
「あ、梓さん」
「この犬の動画可愛くない?」
「可愛いねー、良いよね犬」
「・・・」
という事でプランB【ドスレートに聞く作戦!】
「梓さん」
「・・・」
む、無視・・・。いや、普通に寝てるだけか。
こんな感じで作戦は全て失敗した。(はー・・・また、今度。来週聞こ!)ちなみに今日は、火曜日である。
「ねーね、敬一?」
「あ、え、何?」
「クラスのグループトーク見た?今週末の!」
「え、グループとかあるの?」
「敬一いないの?マジじゃん!連絡先教えてよ。追加しとくから」
「あ、う、うん!」
唐突に今日の目標が達成された!しかし、クラスのトークグループがある事を今知った僕は同時に涙を禁じ得なかった。
「敬一、追加しといたから!」
「ありがとう、梓さん・・」
「それと、学校だけじゃなくて、また、話そうね、犬とか!ペットとかさ!」
「・・・うん」
僕の涙は一瞬で引っ込んだ。
【後日の昼食】
「見よ、連絡先を交換した!」
「マジじゃん」
「え、それだけ?」
「え、なんかあるか?」
伯麻は割と陽キャ気質だ。




