第二話 お隣さんは平常運転
梓さんとのよく分からない出会いから一週間が経った。僕はというと、特にこれと言って先週となんら変わっていない。つまり、やらかしたと言うことだ。
「あぁ、暇だ、本でも読むか」
最近もっぱらこれの繰り返しだ。休み時間や朝は常に本を机の上に広げている。何故って?言わせるな。そんなわけで、本を取ろうと鞄に手を伸ばすと、なんとなく梓さんに目が寄った。梓さんは、、、寝ていた。うん。
「今日は何読もうかなー」
そうして、本を読み始めて、数分後。
「ねえ、ねえ」
「ねえ、ねえー、敬一ー」
「え?僕ですか?」
梓さんが起きた。てか、呼び捨て、先週もだけど。と言うか、この人はいつも唐突だなと心の中で思った。
「敬一って、このクラス1人だけじゃん、てか、似た様な会話先週もしたよね」
梓さんは笑って言った。僕は、少し顔を赤くしながら、言った。
「どうしたんですか?」
「いやさ、なんか、暇じゃん?」
何故か、ドヤ顔の梓さん。意味は分からないが、可愛いなと思った。じゃなくて、僕は、頭をフル回転させていた。これは、仲良くなれるチャンスだ。暇を潰せる物はなにか、なにかー・・・。僕が、口もごつかせていると、梓さんが先に切り出した。
「消しゴム飛ばししよーよ」
な、懐かしすぎる。小学生以来だ。そんな事を考えていると梓さんは消しゴムを出して僕の机の上に置いた。慌てて、僕も消しゴムを出そうと筆箱を見ると。
「消しゴムがない、、」
「えー、4時限目移動今日だったから、落としたとか?探すの手伝う?」
「いや、大丈夫。すぐ戻るから待ってて」
「オッケー待つ、待つ」
そんな感じで廊下とか教室を見たが、ない!ポケットとかは、ある!完全に何をやっているんだ僕は。梓さんが待ってるから早く行かないと。僕は学校のルール無視して突っ走った。途中生徒指導の中円先生がいたが、僕は走った。
「あ、梓さん!消しゴムあったよ!それじゃあ、消しゴム飛ばしやろうか、僕は強いからね、、、」
梓さんは寝ていた。梓さんは今日も平常運転である。
「おーい、久能いるかー?あ、いたいたちょっと来い」
「あ、、」
その後の残り昼休みは、中円先生と楽しい時間を過ごした。




