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公園転生  作者: 永住ゆう
1/1

 俺は遊園地であそんでいた。

 遊んでいたのはいいが、なぜかひとりでずっといる。


 そんなにずっといるのが好きというわけではない。

 なぜか生まれたときからずっとここにいて、俺はずっと誰かを探している。


 この探しているという行為はとても虚しいものだ。


 いつから俺はここにいたのかわかったものではない。

 気づけばここにいたわけだが、ここは俺のすんでいるアパートの近くの公園だ。

 そこに、にじゅうよじかんずっと立っている。

 いや、住み着いているといったほうがいいのかもしれない。

 普通はこんな公園ににじゅうよじかん住み着くなどという行為をとることはないだろう。そんなことをするやつは頭がおかしいとしか思えないからだ。

 俺ももし仮にそんなやつで出会ったとしたら、正面から頭をひっぱたいていたに違いない。そんなやつ圧倒的に気持ち悪いし、そんなやつにアイたくなど無いからだ。普通に殺してしまいたいし、たぶんどんなカルマを背負うことになろうが、俺はそれを実行することができるだろう。

 まぁ詳しいことはさておき。

 ともかく俺は今そんな状況においこまれていた。


 ちなみに腹も減らない。

 なにも食べる気がおきないし、俺が大好きだった。いちごパフェもぜんぜん食べたいなどというふうにはおもわない。本当におかしな話だ。こんなの俺ではないみたいだ。こんなおれなどどこかへ消えてしまいたい。そんな思いすらいだいてしまう。


 いや、もしかして俺は今消えている状態なのでは。

 こんなの普通のなまみの人間にできる所業とはとてもではないが思えない。

 それこそ末期患者とかなら何をしでかしてもおかしくはないと思うが、俺は至って正常な体を持っている。いや、よくよく考えたらたまに消えてしまうため、そんなに正常な体ではないのかもしれない。これって透視、いや怪奇現象にあたる行為になってしまうのではないだろうか。そうだ、非科学てきで、とてもそれ以外には説明のつけようがないこういだ。


 ああ、俺は認めなければならないのかもしれない。

 俺は今、幽霊になっている。


 普通の体ではない。食べることもできなければ、寝ることもできない。どこかに歩いていくこともできない。俺はこの場にずっととどまっていることしかできない。そんな悲しき役目を背負ったゆうれい。


 ああ、そうだったんだ。俺は幽霊だったんだな。



 だとしたらどうすればいいというのだろう。このままずっとここにいたらいいというのだろうか。成仏しなくてもいいのか? このまま生き地獄を味わえばいいとでもいうのだろうか。そんなのいやだ。例えばこのまま百億年ずっとこのまま意識を保ち続けろというのであれば、俺はとてもではないが正気を保てそうにない。百年もつかすら怪しいのだ。そんなことしたとするならば、俺は本当に正気を保てなくなり、廃人となってしまう。そんな廃人化してしまった自分なんて、もはや自分なんかじゃない。そんな自分は俺ではない。あれ、俺の名前なんだっけ。まぁそんなことはいいか。結局思い出しても意味のない名前だろうから。


 でも思い出すことで、何か得られることはないだろうか。

 例えば、この状況を脱することのできるヒントなんかが得られたりとか。まぁないか、でもちょっと考えるだけでもしてみれば、違うと思うんだよな。あいにく時間はあるんだ、ちょっと考えに考えてみよう。


 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。


 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。

 うーんうーんうーん、うううううううーんのうーん。



 俺はひたすらに考えまくった。

 とにかくとにかく考えた

 それはそれはとにかくとにかくとにかく考えた。

 気づけば一兆年立っていた。

 なぜ一兆年たったとことを自覚していたのかはまるでわからない。


 やはりなにか特別なちからが働いたとしか思えないんだよな。

 あーあ、これはなんという、ゼッタい幽霊だな。まぁそんなことわかりきっていたけれど。そしてかんがえぬいた結果だが、やはり俺は幽霊であるということしかわからなかった。でも正気を保てているというのは新たな発見じゃないか? これはきたな。俺は新たな発見づくしな日々をおくることができる。そうだ、このままひたすら考え続けることができれば、俺は膨大な時をずっとすごすことができるんじゃないか。そうすれば絶対にへんなことにはならないし、正気をたもっていられる。ああ、いい考えただ、絶対にこれでいこう



 俺は覚悟を決めて、妄想を加速させた。

 そうすることで、俺は正気をたもてていられた。うん。ナイスあいであ。







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