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人生詩集(2)  作者: 多谷昇太
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「アフガンの夜」

魅せられしはアフガンの夜。

星の光のあまりの明るさ、美しさに、

わがこころ驚き、すなわち哭きぬ。

斯くも静謐なる光を受けるなら

妖精らも出でむ、月の女神も舞い降りむ。

幼子に戻るか、伽の世界へ行くか、知らず。

現し世のすさみから放たれ、

原初の世界へ誘われんとする、そは魔法なめり。

女神よ、舞え。妖精らよ、遊べ。

もの皆なべてこの光のもと安逸たれ。

我とてもえやは受けざらん、この原初のやさしき光。

ムーンシャワー、スターダスト浴びるがに。


国の人あらば見せまほしきよ、また云いまほしきよ、

我らが国の夜空そらは空にあらずと。

失われおりしはこの満天の星空、それに比すべき我らが清心たりき。

毒心、邪心、欲念、もろもろの不浄、この光のもと、みな洗い流さばや!


流れ来るコラーンの祈り声に、回教徒ならずとも額づき、

また起きては、

その声がむた、星の世界へと飛びたたざるや。


かくこそ思わめ、このアフガン夜空に…

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