表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カナリア  作者: みえさん。
Story1 黒い魔法使い
8/72

Story1 兄への手紙

   親愛なるアイナス兄様




 時候の挨拶で候。

 いかがお過ごしでしょうか。



 まずは出がけにトムヤムクンひっかけてごめんなさい。

 やけどとかしていませんか?

 凄い匂いになっていませんか?

 あの色に染まっていませんか?


 結局、兄様の言う通り、姉様の復讐なんて出来ませんでした。

 ちょっと悔しいです。

 味方だと思っていた人が実は敵でやっぱり味方だったり、色々あったから、昇っていた頭の血が一気に下がっていったというのもあるかもしれませんが、実のところ、復讐が失敗したと思ったらちょっとだけほっとしました。

 まだ考えると憎いけど、何だか前ほどの気持ちはありません。

 ヴァルコは王様に召喚されて色々問いただされることになったそうです。王様がどんな人なのか知らないけど、私たちにとって嫌な結果にはならないと私を助けてくれた人が言っていました。

 その結果を待ちながらもうしばらくこっちで色々勉強したいと思います。


 っていうか、しばらく帰らないのでよろしくー☆


 こっちはアフロの白鳥がいたり、頭からキノコが生えているおじさんがいたり、オーナディアにはない不思議なものがあって楽しい国です。

 また手紙を書きます。

 それからそのうちもみあげ送ります。

 楽しみに待っていて下さい!




                    エリアード





  追伸

 ヴァルコが発狂したという噂も聞きました。繰り返し「ゆるしてくれ」と呟いているそうです。

 もしそれが本当なら、ほんとうに少しだけ嬉しいです。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ