プロローグ
見渡すかぎり青色ばかりの景色。ゆらゆら揺れて、頭上からはジリジリと休むことなく照らし続ける太陽。
そこを進むは一隻の船。空色と合っていないようで合っている黒地に白いドクロマークの旗を掲げ、そのドクロには船の特徴とでもいうように青色の眼帯が巻かれている。まさに海賊旗だ。
「レド船長~。昼飯にするから部屋に来てくださ~い!」
船内から出てきて大声を出したのは、この船の副船長、グーフィー=ドロッグだ。どこかの有名キャラクターと同じ名前なのを気にして、みんなにはフィーと呼ばせている。
低い身長にメタボ気味の体型をした、全体的に丸っこいおっさんだ。
「レド船長~!?いないんスか~?せ~ん~ちょ~!!」
「うるさい、聞こえてる」
高く掲げている海賊旗の近く。見張り台から顔を出して答えたのが船長のレドナール=シースカイ。
長い前髪からのぞく目は、まるで狼のように鋭く、身長も平均以上はあるだろう。
「聞こえてるなら早く来てくださいよ。遅くなるとドナドナがうるさいんスから」
ドナドナとは、これまた某有名キャラクターと同じ名前のドナルド=イートというコックだ。
「分かってる。すぐ行くから先に入ってろ」
「早くしてくださいよ」
フィーが船内に戻るのを見届けて、レドは見張り台から素早く下りる。
「・・・・今日も平和だな」
レドは空を見上げて呟いた。その目は平和を喜ぶというより、うんざりしているように見える。
レドの心情などお構いなしに、空は穏やかに、どこまでも雲一つ出ることを許さないというような晴天だった。
*****
「あぁん!やっと来たわね。早く来ないと折角のご飯が冷めちゃうでしょ!」
お玉を両手で持ち、腰をクネクネさせている赤紫色のモヒカンにグラサンをかけた奴がドアを開けた途端に現れたら、誰でも2、3歩は後ろにさがるだろう。
だが、長いつき合いのレドは気にすることなく中に進む。
「悪い、少し寝惚けててな」
「まぁ、いいわ。さぁ、席について。今日は私特製、煮豆汁麺漬けよ」
「「わぁい!ドナドナ特製、ドナドナ特製!」」
レドが席に着く横で、先にいた子供2人が楽しそうに声を合わせる。子供は男女の差はあれど、見た目はとてもよく似ていた。
「楽しみだな、エトワル」
「楽しみだね、リュヌ」
この会話から、男の子がリュヌで女の子がエトワルのようだ。
ちなみに、モヒカングラスがドナドナで、生物学的には男だが心は女という、いわいるオカマだ。
「二人とも、食事の席ではあまり暴れるなよ」
双子の横に座っていた筋肉マン、チャオ・タオが二人を諫めるが二人は気にすることなくドナドナ食事の歌という、何とも意味の分からない歌を歌い続けている。
そのとき、チャオの向かい側に座っていた少年・・・よく見ると少女がため息をついた。
「はぁ、食事ぐらい静かに食べたいんだがなぁ、あたしゃ。やっぱり他の下っ端連中と食べようかね?」
「まぁ、まぁ、そう言うなよカオル。食事は楽しく食べた方がいいだろ?それに、人数の関係もあるけど、僕たち幹部がいない方がいい時間も下の者たちには必要だよ?」
少女のわりに口が悪いのが、この船の医者である薫・E・ネイチャ。その横に座る華奢な美青年が航海士のランフォード=ダンテラインだ。
ちなみに、薫の逆隣、チャオの隣でもある位置にはフィーが座っている。
船長のレド、副船長のフィー、航海士のラン、コックのドナドナ、船医のカオル、大工のチャオ。この六人がこの船、『Blue sky海賊団』の幹部たちだ。
「そうだぞ。飯ぐらい気兼ねなくできるようにっていう親切心だ。それに、食堂に全員入りきらないから交代制をとってるが時間がかかるし、俺たちが別の部屋で食った方が時間も場所も空いていいだろうが」
「その気遣いも虚しく、幹部でない奴もいるがな」
フィーのフォローに続いて言ったチャオは横を見る。
さっきも述べたとおり、幹部は六人。だが、この部屋にいるのは八人。
その理由は・・・
「「だって~、こんな幼気な子供があんなところにいたら、むさ苦しくてゆっくり食事なんてできないも~ん」」
だ、そうだ。
まぁ、大勢いるところで問題を起こされるよりはいいか、みんな放っておいているのだ。
「はいはい、とりあえず話はおしまい!はい、手を合わせて」
「「「「「「「「いただきます!!」」」」」」」」
これが『Blue sky海賊団』の日常だった。
この日までは・・・・。
*To be continued*
大好きなファンタジー!ファンタジーで合ってるよね?
文章は相変わらず成長を見せてないですが、これから精進して少しでもマシになればいいなと思います(^^;)
誤字脱字があれば遠慮無くご連絡ください。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
しばらくの間、奴らの航海につき合っていただけたら幸いです(^^)