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お題  作者: 鼻息
1/1

お題「白い部屋」(ほんのりBL)

 その部屋は白かった。

 壁はくすんでベージュになり、カーテンはレースの半透明。花瓶だけが紺色をしている。


 それでも、白い部屋だと思った。

なぜそう感じるのかといえば、きっと住人のせいだ。香月かづきは、徹底して白い服を身にまとっていた。多分、カレーとか食えない。


 ベッドのヘッドボードも白い。掛け布団も敷布団も白い。その真っ白な空間に、今も白い服の男がストンと腰を下ろしている。


「白が好きなのか?」

「いや、別に」

「服、白いじゃん」

「白い方が幽体離脱しやすいんだよね」

「……はい?」


 耳を疑った。頭でも打ったのか? なるほど、だから香月の顔は青白いのか?

 どう対応すべきか、さっぱりわからない。否定してはいけないのか、肯定するべきか? そもそも幽体離脱なんて信じていないのに。


「幽体離脱?」

「幽体離脱」

「……わかった。幽体離脱、ね。どうして幽体離脱が必要なんだ?」


 自分が混乱して訳のわからないことを口にした自覚はあった。

しかし、香月はふむ、と顎に手をやり、真顔で言う。


「風呂をな」

「……ん?」

「のぞきたくてな」


 お前の。


 ──もしもし、警察ですか。今、頭の中から話しかけています。友人が「自分の風呂を覗きたくて幽体離脱したい」とか言ってます。どうしたらいいでしょうか?

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