プロローグ
頑張ります
飢餓、戦争、竜の暴走、魔物の進化――
かつて神々が創りし理は歪み、終わりなき混沌が世界を覆い尽くしていた。
荒廃した大地は血と炎にまみれ、略奪が日常と化し、人々は飢えと恐怖に喘いでいた。
何者かの哀しげな祈りも、もはや天には届かず、ただ無情に流れ去るのみ。
それは、二千年もの長きにわたり続いた悪夢を万種大戦という。
そして人々はこの時代を 「混沌禍神時代」と呼び、絶望の中で生き延びることしかできなかった。
だが、希望の灯火は消えてはいなかった。
暗黒の中、突如として現れた英雄たち――
勇者の血を引く者、神々の加護を宿す者、未知なる力を秘めし者たち。
彼らは剣を取り、術を掲げ、幾千の絶望を断ち切るために立ち上がった。
そして、ついに戦いは終焉を迎えた。
熾烈を極めた戦火の果て、人類は勝利を掴み取り、長きにわたり失われていた「平和」を取り戻した。
だが、それはすべての終わりではなかった。
この世界には、まだ知られざる 「真実」が隠されている。
そして、それを巡る新たな物語が、今まさに始まろうとしていた――
◆
静寂に包まれた神殿。
そこは、月の光すら届かぬ深奥の地。
壁に刻まれた古の文字が、長い時を超えてなお淡い輝きを放っていた。
その中心に立つのは、一人の男。
黒き衣を纏い、騎士のような立ち振る舞いをしている。深紅の瞳を静かに光らせ
「……ロシャ様...どこに」
男の声が響く。
彼の名は アーク
そして、彼は今、女神の帰りを待ち。にここに立っていた――
――
混沌禍神時代が終焉を迎え、世界は新たな時代を迎えた。
かつて絶望を断ち切り、世界を救った勇者の名を冠し、この時代を――
「星霜ラクティス」 と名付けた。
勉強しながらやってます