漫才 面接
息抜きです
ツッコミ「はいどうも〜」
ボケ「どうもでござんす〜」
ツッコミ「なんやござんすって。おもんない上にキショい。ちゃんとせえ」
ボケ「とぅんまてんな〜」
ツッコミ「お前もうええわ。ここで漫才終わらしたろかい」
ボケ「それはそうと、僕な今度面接あんねん」
ツッコミ「……いやただの無視。まあええわ。ほんで何? 面接あんの? なんの?」
ボケ「歯磨き粉のキャップはめるバイト」
ツッコミ「そんなバイト聞いた事ない!! いやチャーリーとチョコレート工場のオトンの仕事やないかい!!」
ボケ「そうやねん。僕憧れててん」
ツッコミ「どこに憧れとんねん!!」
ボケ「だからな、面接の練習したいねん。君、面接官やってくれへん?」
ツッコミ「しゃあないの。やったるわ。……はい、次の方どうぞ」
ボケ「どうも、豚屋敷三郎と申します」
ツッコミ「キショい名前!! そんな奴速攻落とすわ!!」
ボケ「46歳の中卒で、仕事は一度もした事ありません。年老いた両親を酷使して生きてきました。でももうそろそろ限界なので働く決意を――」
ツッコミ「おいおい待て待て待て!!」
ボケ「え、なに?」
ツッコミ「え、なに、ちゃうわ! なんやねんその名前と経歴。受かるかアホ! しかもニートやったんかい」
ボケ「え? そうですけど、なにか?」
ツッコミ「なんでそんな自信満々やねん……」
ボケ「それもなあ!!!」
ツッコミ「急に声おっき。こわ……」
ボケ「個性やろ!!!」
ツッコミ「なんやねんこいつ……都合よく個性とかいう言葉使い始めたぞおい」
ボケ「個性を殺す教育に反対!!」
ツッコミ「……は?」
ボケ「人は自由であるべきであり! 個性を大事にするものだ!」
ツッコミ「いや、46歳中卒ニートの言うことちゃうやろ……なんやねんこいつ」
ボケ「……だから!!」
ツッコミ「あーもうはいはい。なに?」
ボケ「雇ってください」
ツッコミ「誰が雇うかそんな奴! ……もうええわ」
ボケ「どうも、ありがとうございましたー!」