この変な日本語に修正を
巷で使われている変な日本語に対してダメ出しします。
まずは「お申し出下さい」という上から目線の言葉遣いですね。
「申す」というのは謙譲語で、自らが謙って「言う」を「申す」と述べます。
仮に戦国時代で殿に向かって「何なりとお申し付け下さい」などと口走った場合、即刻手討ちにされても仕方ないぐらいのムチャクチャな言い回しです。
正しくは「仰せ付け下さい」ですね。
「言う」の尊敬語は「仰る」ですから。
この言い回しの元凶は、「申す」が丁寧語でもある点にあります。
時代劇などで奉行が「サードに遠投……」もとい「佐渡に遠島申し付ける」と言い渡す場面がありますが、この場合は丁寧語の扱いで、命令を伝える意味になります。
但し、自らが「申す」のは良いのですが、目上の方に「申す」を使うと物申す方がいらっしゃるのは想像に難くありません。
それから「立派な犯罪」も変な言い回しです。
「立派」というのは素晴らしいという称賛の意味ですから、「素晴らしい犯罪」と称賛していることになります。犯罪者同士で褒め合っているなら構いませんが、善良な一般人が使う言い回しではありません。
文意にもよりますが「歴然たる犯罪」、「歴とした犯罪」、「明々白々の犯罪」などの言い回しが適当でしょう。
揶揄する意味で「立派な犯罪行為ですね」とするのは構いませんが、その旨はキチンと表現するのが良いと思います。
難しいのは「存ずる」と「存知」の混用ですね。
「知る」「覚える」「考える」「思う」の謙譲語が「存ずる」です。「存知」は知っていること、承知していることです。
多くの方々が解説しようとされて、混乱状態に拍車を掛けていますので注意が必要です。
間違った用法は遺憾に存じます。
この他にも、分からない表現や勘違い表現はあります。言葉の意味を調べて、別の言い回しを考えるのも一つの方策です。




