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転生したい女の子が異世界転生したら  作者: かえちゃむぅ
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計画

 

 昨日の夜は散々だった。


 夕食の後、2人にババ抜きを教えると見事にハマり5戦。4人でするのも飽きたと言って執事や侍女長、部屋にいた使用人を交えてさらに4戦。

 さすがにババ抜きにも飽きてしまった私は七並べを教えてしまい、それを5戦。大盛り上がりで深夜まで続いた。


 お兄様が寝落ちしていまいお開きになったが、これがなかったらまだ続けていたに違いない。遊びに飢えた者の怖さを感じる日になった。

 でも、トランプを作ってよかったと思った。

 家族の笑顔、いや美形家族の笑顔はいいものだ。



 今日で目が覚めてから 1週間と6日。保養も明日までだ。本格的にダイエットの計画を立てていこうと思い、お気に入りのノートを開く。

 前世の私は部活で運動をしていたためダイエットはあまりしていなかったが、意識の高い友達がいたので少しだけだが知識はある。

 その子は体型をキープするために筋トレをしていると言っていた。レリエルに通用するかわからないが参考にしていきたいと思う。


 友達曰く、食事制限だけでは痩せないらしい。痩せたとしても健康ではないとか。大事なのは運動だと言っていた。

 しかし、今のレリエルの体重では走ったり跳ねたりなどの運動は膝を悪くしそうだ。

 とりあえず慣れるまではウォーキングをすることにしよう。それから、お菓子も食べない。普段の食事は制限はしないけど体にいいものを食べるようにしよう。

 ......お菓子のレシピとダイエットの計画を同じノートに書くのは間違いだったかもしれない。



 巻尺でスリーサイズと腕や足の太さを測ってもらい、ノートに書き込み、その下に目標の数値を書く。

 相変わらず胸は大きかったが、ダイエットするとこの肉も落ちてしまうのかと考えたら悲しくなる。

 もう前世のようなぺったんこにはなりたくない。


 身長と体重は測ったところ前世の単位で105cmの55kgくらいだった。これも書く。



 前世の私は体を動かすことが好きだったから思わずやりすぎないように注意しよう。レリエルはまだ5歳だから代謝もいいはず、ゆっくり痩せていこう。

 婚約を破棄する側も、私が醜いままのほうがやりやすいだろう。


 ちなみに前世では中学校で吹奏楽、高校でテニスをしていた。

 動けるようになったらまたテニスしたいなあと思いつつ、ぷにぷにのお腹をつまむ。これが無くなるまでお菓子禁止...。涙が出そうである。

 この世界に脂肪吸引があるはずもない。私が頑張るしかないのだ。



 早速今日から食事をダイエット向けのものにするために、料理人にお願いをしにいく。

 野菜やきのこなどの食物繊維が含まれている食べ物を増やしてもらおう。パンの量は減らす。お菓子も私の分は作らなくていいと言っておく。

 びっくりしていたが、これ以上太ってしまったら健康に良くないから手伝ってほしいとお願いすると快諾してくれた。

 公爵家はダイエットするのに1番いい環境なのではないかと思った。



 その日の夜、夕食の時間にダイエットすることを話すと、私に甘い家族にはもちろん心配され止められたが、


「このままでは早死にしてしまいそうで怖くて、夜しか眠れないの...。私、ずっとみんなと一緒にいるために痩せたい!」


 と言えば、それならば応援すると涙目で言ってくれた。チョロい。




 夕食が終わるとトランプで遊ぶ時間である。

 今日も新しい遊びを教えるか迷ったが、昨日遅くまで起きていたお兄様が寝不足のまま学校に行っていたのを思い出して、教えなかった。


 今日の夜は使用人を含めてババ抜きのトーナメント戦が行われていた。

 使用人となんて他ではほとんど無いのだが、私がみんなでやれば楽しいのではと提案したところ、本当にみんなですることになった。

 お父様のこういうところが大好きだ。

 トランプが既に量産されていて驚いた。量産といっても8組くらいだが。割と大変だったのではないだろうか。


 2戦目で負けていたお兄様は、今日は早めに寝ることができていた。安心したような顔をしたお兄様がかわいらしかった。

 お兄様の笑顔を守り隊レリエル、明日も頑張ります!





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