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過度な期待をされてるみたい

魔王軍。

なんとなく、勇者の話が出てきた時点で、魔王が出てくるのも納得がいってしまった。


「魔王軍、と自分たちを呼ぶ魔物が現れたのは300日程度前のことだった。情報によると一番最初にその魔王軍と名乗る魔物に出会ったのは冒険者のパーティーだったらしい。本人たちによると、森の中を歩いていると、目の前から急にぼろぼろの服を身にまとった音が下を向きながらあらわれたそうだ。


┼┼┼




???「アー…アー…」

男1「ん?何か人影があるぞ?」

???「アー…よさそうだね」

男1「大丈夫ですか?こんなところに一人でいると危ないですよ?」

男2「おい馬鹿!こんなところでこんな格好したやつが普通なやつな訳無いだろ!

???「聞こえるかね?人間諸君。」

女「しゃ、喋った?!」

???「うん。私は挨拶とか苦手なのでね。とりあえず…君たちには死んでもらおうか。」

男2「こいつは…総員戦闘体制!」

彼らは戦った。しかしあまりたたないうちに一人の女を残して命を奪われた。

彼らは決して弱くはなかった。その怪物があまりにも強すぎたのだ。

女「ヒッ…!」

???「君は殺しはしない。ただ…人間たちにこう言ってくれるかな?」

???「これは…我々からの宣戦布告…だとね。」


それからのことを彼女はあまり覚えていないらしい。前以外何も見ず、何度も転び、体中が傷だらけで、怪我だけでなく、疲労がともに体の限界を訴えてくるもの無視して、ただただ待ちへ走り続けた。

そして、彼女は操られているかのように何が起こったかを説明した。

その後、すべてを伝え終わった彼女は、まるで用済みだといわんばかりに、だんだんと弱っていき、十日とたたないうちに事切れた。


┼┼┼

「…以上が、ここで何が起こったかだ。実際、その魔王軍を名乗る魔物が宣戦布告をした後、各地で今までに無かった量の魔物が見つかっている。今はまだ被害も少ないが、日に日に増えていく魔物を見ていくと、この世界が征服される日も遠くはないだろう…」


そう話すグレイトさんはとても沈んでいた。さっきの自己紹介の時の元気はどこかになくしてしまったような、そのくらいの感情の変化だった。


「頼む…そなたの力を見込んで言う。この国を…世界を救ってくれ!」


そう言うとグレイトさんは正座をして頭を床にこすりつけてこちらにお願いした。

わーお。ジャパニーズ土下座。こっちにもこんな文化ってあったのね。


「お父様!」


今度は兵士だけではなく、お姫様までざわついている。冷静に考えれば、今召還したばかりの人間に対して、一国の王様が誠心誠意お願いしているんだものな。

…これ断れなく無い?


「助けてあげたいのは山々なんですがボクにはそんなちからg「助けてくれるのか!ありがとう、ありがとう…勇者レイよ…」


あーあ。断れなくなっちゃった。でもボクにはそんな力は無いし…


「自らの戦力に悩んでおられるのです?」


ボクの浮かない顔を見てお姫様が声をかけてくる。サイキックだ。


「大丈夫だと思われますわよ。」

「でもボクは戦闘なんてしたことは…


まったくない、といいかけて止まった。確かに上級生とけんかをしたことはあるけれど、あのときもこてんぱんにやられちゃったし、あれはノーカンだよね。


「ふふ、ご安心ください。じきに貴方にもお伝えしますが、貴方の力はかなりすごいのですよ?」


やばい。すごいプレッシャーを感じる。うう、本当に胃が痛くなることってあるんだ…

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