4. 右手に魔法を……左手に権力を……
はじまりの草原でモンスターを狩って金を集めた。
ショップで買い物に行きましたけど、権力は売ってるわけなかった。
さすがに異世界でも権力は売っていないよ。
さすがにね。
はじまりの草原で金を溜めたおれとエロフは
はじまりの街のショップに行った。
草原でモンスターを倒しながら二人で話し合った結果、
とりあえず目的を見つけるまで、金を稼いで武器を買って別の街へ行く……を繰り返すことにした。
何故かというと、おれたちの目的はすでに果たされていて(エロフの目的はエルフになって剣を振ることだった)次の目標がないのだ。
だから旅をする。
で、はじまりの街のショップに来たということです。
「さすがはじまりの街、どうみても弱そうな武器ばかりだ」
木の杖みたいなやつ、木刀みたいなやつ、しょぼい鎧……。
「これいいんじゃない?」とエロフが出したのは、はじまりの街名物の「はじめの杖」だった。
「え~なにこれ。ダサい。はじまりの街って刻印までしてあるし。はじまりの街って刻印があるただの木の棒じゃね?これ」
「でも魔法使いなんだから杖がいるでしょ」
「杖なくても魔法使えたじゃないか」
「確かに……。転生者ボーナスかしら」
「主人公補正みたいなやつ?なあエロフ、おれのステータスオープンしてくれよ」
「見たことあるけど、強さ:村人程度 だったわよ」
「この世界のステータスちょっと雑じゃね?エロフはちょっと強い程度とかそんな感じだったぞ。まあステータスオープンなんて最初にちょっとして開かなくなるんだろうから、いいけど。あ、でも異世界マニアのエロフは物足りなかったりする?」
「一々全部読む人なんていないと思うわ。全部のステータスを覚えているなんてステータスマニアかポケモントレーナーくらいよ」
「なんでポケモンなんだよ」
「対戦動画とか見てなかったの?」
とかしょーもない雑談をしていたけど、けっきょく杖は買わなかった。
武器を買うまでもなかったので一晩泊まって、ほいじゃ≪はじまりの街≫にも
別れを告げましょうか~~というところで、村人の悲鳴が聞こえる。
おれたちは目を合わせて、ちょっとびっくり、ちょっと嬉しさで叫ぶ。
「「イベントが始まった!!??」」
次話はイベントだ!?
読んでくださった方ありがとうございます!
今日がんばれば明日は土曜日ですよ!!