プロローグ
「付き合ってくださぃ!」
「わりぃ気持ちはありがたいけど好きな人いるんだ!」
私は今振られた…人生で1番最悪な日だ
今日は朝から雨が土砂降りだでも傘を忘れるくらい私は…
「こんなの…こんなの…」
私は彼からもらったハートの形をした鈴のストラップを手にとった
「なんで思わせぶりな態度…なんで」
私はストラップを投げた
雨は強くなる一方だ…
「これ君のだろ?」
一人の男の子が私が投げたストラップを手に持って現れた
「あっはい…」
「いらないの?」
「たった今必要無くなりました…」
私は下を向き涙を流しながら言ったちょうど良い雨だ涙を洗い流してくれる
「そっかぁ…じゃあこれ俺にくれるかなぁ?」
「えっ別に良いですけど」
「本当?ありがとう!あっ御礼って言ったら変だけどこれ…」
彼はポケットから携帯を取り出し着いていたストラップをとった
「はい!これを君に!」
「えっ?私に?」
私は彼の顔を見たとても可愛い顔だった
「うん!はい!」
「ありがとう…」
私は手を伸ばしストラップを受け取った
「ついでに傘も!ビショビショだよ!」
「大丈夫です…ありがとう」
「良いから!遠慮しないで!」
彼は私の手に傘を持たせた
「でも悪いです本当に…」
「大丈夫!俺の家近いから!じゃ気をつけろよ!」
彼はそう言うと私の横を走り差って行った
「あっせめて名前…」
私の声は雨音にかきけされた…
「優しい人…」
私は彼がくれたストラップを携帯に付けた
「可愛い…」
そのストラップは子クマのストラップだったいつの間にか泣き止んでいた
「あれ涙が止まった…」
私が覚えているのはオレンジ色のエナメリバッグと彼の顔そして少し長い髪の毛だった…