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ドレミの遺言

作者: 花屋

 ちょっとした言葉遊びです。音階の《ドレミファソラシド》に合わせて作成しました。

 後を追う医者の話。

 どうしても 貴方に伝えたい

 蓮華の花言葉があります


あなた(ミツル)と一緒なら 苦痛がやわらぐ》



 不治の 不起の病に失意していたあたしを

 その声で励まし その手で暖め その技術で看病してくれた



 来世があるのなら また貴方と話がしたい

 死ぬのは怖いけど 別れるのは辛いけど

 どんなに暗い闇の底でも 貴方の姿を見い出だせる気がするのです





「ーー零時二分」


 ミツルは時刻を読み上げる。たったいま《遺族》となった両親二人へと、憂慮の目を向けた。

 二人は豪雨のような涙を流し、病床で横たわる愛娘へとすがりつく。

 その悲鳴は拷問器具のように錆びつき、そして痛々しく、深夜の病院に広く響き渡った。





 雷鳴が屋外で轟き、泣き崩れていた両親はハッと我に帰る。うわ言のように「すみません」と謝り、腫れ上がった目で背後の医者へと振り向いた。

 しかし、そこには、



 ーーどす黒い血を吐き、薬瓶を手から溢した医者の姿があった。

 

 


 交際相手の女性が亡くなり、医者としても恋人としても守れなかった男性が自決する話でした。

 

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