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~赤岩の山へ~

それから 時が過ぎ …


コクヤングティは KiVa 同様 … 誰一人 疑う事なく 私達の家族となった …


心優しいコクヤングティは 妹達の面倒を良くみてくれた … 妹達の 話や疑問に 応えや優しさから成る 正しい考え方を教えてくれた … 家族達は 皆 コクヤングティに感謝していた …


KiVaは Pai・uteの民に与えた 種まきの時を知らせる道具を 私達にも与えてくれた… 此は 大変役に立ち 皆が 「 助かるぞ!KiVa !」と 感謝を口にした …


QALETAQAは 「ワシは戦士じゃ! NOOTAU と呼ばれた男! 一人で バッファローを仕留めてみせる!ハッハッハ!」と 意気込み 躰を鍛え上げていた …


バッファロー と 言えば …

此の四つ足の兄弟には 大変な恩恵を受けた … 皮から骨迄 貴重だ… 角の付いた頭は土に埋め 腐らせ… 今では 住まいの 一段目家族の食事の場に飾られている … 私達にとって バッファローは その 強さから 力と恵みを表す 神聖な生き物となった …


私達の 部族には決まり事がある … 先日のように 襲われた時 以外の 四つ足の兄弟に対する狩りは 年二度のみ と決められている … 決まりを破る事は カチーナの教えに反する事となる … 命を弄ぶ者となり 必ず その事と同様の 報いを受ける事となる… まぁ QALETAQAが居る限り そのような 恥ずべき者は 一人も出る訳が無いのだが…


私は そんな事を想いながら 一人 赤岩の山へと向かっていた … 昨夜 赤岩の山のカチーナが夢に現れ 私にそう告げたのだ …


赤岩の頂上に立つようにと …





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