~真実なる優しさ~
QALETAQA が 「コクさん … コイツは強いぞ! ワッハッハ ! 皆 聴いたか!今 コクさんが 教えてくれたぞ!コイツは 此の大地に住むものなのだろう … コイツを仕留めるには 今のワシらの力では不足じゃ!未々 鍛えねばな!ハッハッハ!」と笑った…
コクヤングティは続けた …
「バッファローは 群れや 数頭で行動をする事が多いのですが… 何故 一頭なのか…?」コクヤングティは首を傾げた …
「コクさん !そんな事は 決まっておるわい !カチーナが ワシらの元へ導いたんじゃ! 此の 生き物の 住む大地だと 知らせる為にじゃ! そうか … バッファローと言うのか~ 名からして 強そうじゃ!気に入った! 皆 悪いが 今日は 此の角と頭 ワシが貰うぞ!記念じゃ ! ワシらの 住まいに飾るんじゃ! ワッハッハ! 善き日じゃ 善き日じゃ!ワッハッハ!」
QALETAQA の 笑い声が空高く 響いた…
私達も 何時の間にやら 笑っていた …
帰りは バッファローを 繁みに倒れていた木に手足を縛りつけ 男達が交代しながら担いで 戻った …
現れた日 以来 …
コクヤングティが 皆の前で話すのは 始めての事だった …
彼女は 自分の心の恐れと戦い始めたのだ… 私は そう 想い 微笑んだ …




