~新たなる住まい~
ついに …私達の 待ち望んだ 新たなる住まいが 出来上がった …
赤茶けた石を重ね コクヤングティに教えられた窓も付けた … 私が言うのも何だが 立派な出来映えだ …
私達は 皆でカチーナに祈りを捧げ 大した物ではないがティピー から 各々の場所へ荷物を運んだ…
皆 嬉しそうに ニコニコと 笑みが絶えない…
妹達はキャッキャッ!と はしゃいでいた …
すると コクヤングティの声が 私の脳に響いた …
「ALO … 度々 スイマセン … 私は レディ達に 私と同じような ドレスの作り方を教えたいのですが… ALOから 伝えては頂けませんか?」と そう言った …
私は 心の中で応えた …
「コクヤングティさん … 貴女の優しさは やはり 貴女が伝えるべきだと想うのです … 皆は口に出しませんが 貴女が私達と違うのだと言う事を知っています 恐らく KiVa の事も … 私達は 貴女にとって 信用できない者なのでしょうか ? 貴女は 心に恐れがあると言いました … その 恐れが恐れではなくなる日は来ないのですか? 私達に伝えられた教えの中に 恐れと戦え !と言う言葉があるのです 正しい者は 誰が視ていようとも正しいものです …例えば カチーナや神であろうと …貴女が 私達部族の 女や娘達に優しさを向けてくれる事に感謝します !貴女を好いている 娘や末娘達に 是非 貴女の真実なる優しさを見せては貰えないでしょうか? 」
コクヤングティ は 「ALO … 貴方は 正しい貴方の言う通りですね … 教えてくれて ありがとう …」と応えてくれた …




