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~ 信じる事 ~

QALETAQA は 早速 男達の半数を連れ 実の大地へ行くと言った …


すると KiVa が QALETAQAの前に立ち 「ダメだよ ! そこには何も無かったよ! 此処と同じ不毛の大地が拡がってるだけだよ!ねぇ QALETAQA 本当なんだ!!」と 必至に止めた …


QALETAQA は KiVa に ニコリと微笑み …


「良し KiVa ! お前も連れて行くぞ !お前は 知恵を持つ者ではあるが … それが全てでは無い事を ワシらのカチーナが 真実として お前に教えてくれよう … さぁ ! 出発じゃー!」 QALETAQA は 男達と KiVa を連れ勇み足で 実の大地へと 向かって行った…


残った半数の男達と私は トウモロコシを焼く窯を造る事や 旅で傷んだティピーの修理等を行った …


不毛の大地には 実の大地は見辺らぬのだが… 手頃な石は ゴロゴロと転がる … 石には困らないようだ …


私が 男達と石を集めていると 女や妹達とは離れ コクヤングティ が 相変わらず 胸に何かを抱いたまま ジィーっと 赤茶けた色の石を視つめていた …


私は気になり 彼女に声を掛けた …


「コクヤングティ さん … ?」


彼女は 驚いた様子で 私を視つめた …


「あっ … おはようございます … 私は ALOと呼ばれている者です … あの …此の石がどうかしたのですか ?」


「ALO … 」


そう呟き 彼女は 私の眼をジィーっと視つめた …


私の 脳が グワンと 揺れ 彼女の声が脳に直接 聴こえてきた …


此のような 手段で お話する事を 許して下さい ALO … 嘗て 此の星に現れた この星意外の生物達は 分け隔てなく 集まる者全てに 知恵を授けました … 併し 知恵を得た者の中には 善き心の者 と そうではない心の者 … そして 時が経ち変わる者とがおりました… 貴方達なら 大丈夫とは 想っているのですが … 嘗ての記憶が 私の中に恐れとなり 存在しているのです … 許して下さい … ALO 魂を導く者 と呼ばれる貴方になら お話しても善いでしょう … 此の石を沢山集めて住居とする知恵を …


コクヤングティ は そう … 私に告げた …

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