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~ コクヤングティ ~

「 KiVa … 私は あれ程 止めたではないですか … 辛いのは 貴方よりも 貴方と知り会ってしまった 人間達だと … 貴方の ほんの好奇心から … 貴方を息子と呼ぶ 人間がいる…貴方を 守ろうと 好まぬ争いを 手を震わせながら 覚悟する 人間達もいる … KiVa これは 人間達を 傷つける事には ならないのですか ? 」


KiVa は 何も云わず … 再び 俯き … 只々 泣いていた …


彼女は 続けた …


「私の名は コクヤングティ … 遥か彼方から来ました … とだけ申し上げます … KiVa は此の 美しい星に 心を惹かれ 訪れてしまいました … 彼が 此の星に 此れ以上 留まる事を神は 快く思っては おりません … 彼が 貴方達に 歓迎された事 感謝致しております…」


私達に 再び深々と頭を下げ 彼女は涙を落とした…


QALETAQA は ドッカリと 大地に座り KiVaの肩に腕を回し…


「こんな処で何だか … コク … コクさんとやら … 息子は 離れたくない と言っている! それに まだ 還らせる訳にはいかん!息子は戦士としては 半人前以下じゃ! ワシと出会ったからには 何処へ行こうとも通じる戦士となってからでなければ還せん !」


彼女は 驚いた顔をして


「神の怒りに 触れてもですか ?」


と QALETAQA に 聞き返した …


「無論 ! 息子は 私達に沢山の 知恵を授けてくれた … ワシの命も救ってくれた … ワシらの 親愛なるカチーナは 家族や友が困難なる時は 如何なる場所にも駆けつけ救えと教える ! ワシらの カチーナは 涙を流す者と 共に泣き 笑う日には 共に笑え !と そう教える ! コク さん の 言う神が 真実であるのなら ワシの心に直接 ワシが納得行くように伝えて貰いたい !ワシらの カチーナは 陽となり 風 となり 水となり 大地となり 自然となり ワシらを見護り 伝えるべき事を優しく伝えてくれる !! 」


QALETAQA は そう 言い切った …

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