~ 不毛の大地 ~
夕食の頃となり 戻ると … 皆 何処と無く沈んでいた …
皆の気持ちは 痛い程に解る … 私は 大袈裟に明るく言った …
「皆 スマナイ 待たせてしまっただろうか? 」
私の 姿に 皆 も 敢えて明るく振る舞ってくれた …
皆 … 申し訳ない … 私の 心が 泣いた …
病み上がりの QALETAQA が 真剣な顔つきで 皆に言った …
「皆 良く聞くのだ … 此の大地には 捩登るに適した 崖がある … それに 何処までも走れる 拡い大地がある 皆 此を喜ぶべきだ ! 生きる事に 大切な 知恵と力を鍛え上げられる ! 何とも喜ばしい事だ!ワッハッハ ! 何一つ 哀しむ事等 無いわい! 生きる力を 試されるのだからな!ワッハッハー!」
皆の表情が 一変した QALETAQA の言葉に 皆が頷いた …
QALETAQA … 感謝する … 私は 心の中で 深く 深く 頭を下げた …
家族で夕食を終え 久々に KiVa 自らが望み KiVa の話しを聞ける事となった …
キャー! KiVa 様ー! 素敵ー!!
女や妹達に 大人気なのは 相変わらずだ …
KiVa は 黄色い声に 見向きもせず 話し始めた …




