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~ 気配 ~

聳え立つ 赤岩の山 は 第二の故郷を想わせる …


私達は 足を進めた …


私は 何かの気配を感じた … 何かが … 私達を視ている …


「皆 止まれ !! 何か … 何かがいる … 」


風が流れ ファサリ と 私の髪を靡かせた…


QALETAQA が 私の元により 声を掛けた


「ALO ? どうした … !! 皆下がれー!! 」


QALETAQA は 私を 皆の方へ 突き飛ばした QALETAQA の 声と共に 大熊が QALETAQA の 左腕に爪を立てた


グワァーオォ ー!! 熊は興奮し QALETAQA に 襲いかかった


QALETAQA の 腕から 血飛沫が 舞った


「QALETAQA ー!」男達は一斉に 尖った石を括り付けた 背丈程の木で 熊を囲み刺した


!!!


私ノ 私ノ 子ヲ返セー!! 人間共ー!!


大熊の声が 聴こえた …


QALETAQA は 立ち上がり 「クッー! 腕を 持って行かれて堪るかぁー!! 」っと熊の首に右腕を回し しがみつくように 締め上げた


ギィー! グワォーオォォ ! 返 セ! 返セ! 私ノ子 … 憎イゾ … 人間 …


ギィー!! グゥゥ … グゥ … …


QALETAQA と男達の手により 熊は 絶命した … 悲鳴のような 鳴き声を上げて …


幸い QALETAQAの 左腕の傷は浅く 私は 薬草を煎じて傷口に貼り付けた …


返セ! 返 セ! 私ノ子 … 憎イゾ … 人間 !



大熊 の 声が 私の耳から離れなかった …


今は 誰にも 告げれぬが …

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