~ 巨人達の洞窟 ~
宴も終わり …
私達は Pai・ute 民達の お陰で 水等を簡単に用意する事ができ 旅支度を整えられた …
ククルガン の 言った 三日の後は直ぐに訪れ Pai・ute の 尊長を始めとした男達と私達の部族の男達と 皆で 巨人達の洞窟へと向かった …
皆で 荒野を歩く … 何とも 心強い … 巨人達の洞窟が やっと 見えて来た …
ヒュー ! 風が 砂埃を運んだ …
何と 表すべきか …
洞窟の前の砂地には 巨大な 骨が三人分 行き倒れたかのような姿で 転がっていた …その 直ぐ側に … 立派なトウモロコシが 実を プックリと膨らませていた …
ギィエェー! ギィエェー!
向かいの岩陰から ククルガンが現れた…
「ヒィ~! ククルガン !」
男達はヘナヘナと座り込み震えていた…
風が流れ… 私の髪と 鷹の羽を 揺らした…
ククルガン の 声が聞こえた …
「ALO … ソノ トウモロコシ ハ主人ヲ 失ッタ… オ前達ノ好キニスルガ良イ … モウ 此処ニ 巨人達ハ居ナイ … 洞窟ノ中ノ巨人達ハ 既ニ 死ンデイタ … 」
ククルガンは 鋭い爪先から 麻袋を私に飛ばした …
「ソレハ オ前ノ種ダロウ … 大切ニ育テヨ … 」
バッサッ バッサッ !
ククルガン は 大きな翼を拡げ 空中に浮かんだ …
「ククルガン ! この種は 私が巨人達に渡したもの … では 今 実を付けている あの トウモロコシは !」
ククルガン は 私を 悲しそうに視つめ …
「以前 … 私ガ 与エタ物ダ … 種ヲ撒イテイタノデアロウ… 巨人達ガ 肥ヤシト成リ… ヤット … ヤット … 実ッタ … 」
「そんな … ククルガン … 」私の頬を涙が伝った …
バッ サ バ ッ サ ! ククルガン は更に上空に浮かび こう告げた …
「 ALO ヨ … オ前ニ 会エシ事 … 嬉シク想ウゾ … 巨人達ノ時ハ 終ワッタ … 後 ヲ 頼ムゾ 人間共 !傲慢ナル 過チヲ 繰リ返シテハ 成ラヌゾ !! 決シテ !!」
バッサ ッ バッサ ッ バッ サ ッ !!
ククルガン は 飛び立った …
霧のような冷たい粒が 風と共に流れ 私の頬にあたり 私の 涙と混ざり熱を発した …
あの霧は … ククルガン の 涙 …
熱を帯びた 涙 は 吸い込まれるように 丁度 私の胸の辺りで 消えた …
ククルガン … 私は 決して忘れはしない … この悲しみ を … この痛みを …
そう想い 大空を行く ククルガンの 後ろ姿 を視つめていた …




