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~ ホワイト・ウルフの背~

生キ物ハ 星ト ツリ合いガ 取レナケレバ 滅ビル …


そうか … 全てと ツリ合いを取る … 言わば 輪を創る事 … それが 全ての生命を生かす と 言う事になる … 自然も人間も …


ホワイト・ウルフ は 陽の翳る荒野を風のように 駆け抜けていた 道無き荒野を進み大きな岩陰に差し掛かると 突然 ピタリと足を止めた …


「ALO … 家族が お前を迎えに来たようだ… 」


私は ホワイト・ウルフの背を降り岩陰を抜けると…


QALETAQA と Pai・ute の尊長とを先頭に 私達の集落では 成人の儀 と 年二回 行われる 狩り の時 以外は目にせぬ 戦士の姿をした家族達と同じく戦士の姿と思われるPai・uteの民達が 凛々しい顔つきで 向かって来た


「巨人達から ALO を 取り戻すぞ ! 必ずや勝利を!!」


男達の 血気盛んな声が響いた …


私の姿を目にすると 「ALO-! 流石 カチーナの加護を受けし者 !! して 巨人はどうした !」 と 皆 私を囲み聞いた …


私は 皆に言った …


「皆 聞いて欲しい … ククルガンが 巨人達に 清めを行う … ククルガンは三日の後 巨人達の洞窟を訪れよと 私に言った … それまでは … 」


私の言葉に 誰も何も 言いはしなかった…


QALETAQA が 一言 …

「清めか … 」 と呟き …


私の肩を組み Pai・ute の集落へと 向かい歩き出した …


Pai・ute の 尊長 も 民達 も 私達 も …


少しだけ 悲しい気持ちを 胸に抱いていた… 「清め 」には 誰も逆らえぬのだから…




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