表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/247

~ククルガン~

大鳥 は 言った …


「何カラ 話スベキカ … マダ 此ノ星ガ完全ナ姿ト成ル前ノ 時代ニ 巨人達ハ生マレタ… ソノ頃ノ 此ノ星ハ 全テガ巨大ダッタ… 自然モ 生キ物達モ … 巨人達ノ姿ト共ニツリ合イガ取レテイタノダ … 併シ … 今ハ違ウ… 星ハ完全ナ姿ト成リ 全テガ小サク成ッテシマッタ … 巨人達ノ時代ハ終ワッタノダ … 生キ物ト云ウ物ハ … 星ト ツリ合イガ取レナケレバ 滅ビル 定メナノダ…ソレニ 巨人達ハ 間違イヲ犯シテイル…私ハ 曾て巨人達ニ トウモロコシノ種ヲ 与エタノダガ 巨人達ハ 実リノ時ヲ 待テナカッタ 共ニ生キルハ … 難シキ事 … ALO ヨ… オ前達モ例外無ク 生キ物デアル事ヲ 決シテ忘レルナ … 巨人達ノ事ハ 私ニ任セロ…崇メラレシモノノ努メ … 時ヲ断ツ! ALO …巨人達ヲ気ニカケシ事 礼ヲ云ウゾ … 3日ノ後 モウ一度 訪レルガ善イ … オ前ニ 礼ヲスル … サァ モウ 立チ去レ… 」


私は 大鳥に もう一度 聴いた


「本当に 無理なのであろうか!」


「クドイゾ ! 立チ去レ ALO !」


大鳥は 冷たく 私に言った …


ホワイト・ウルフ が 私に 「帰るぞ ALO!」と言い 巨人達の洞窟に背を向け走り出した …


私は ホワイト・ウルフの背に揺られながら 涙を落とした …


巨人達の洞窟を離れると ホワイト・ウルフが 私に こう言った…


「ALO … ククルガンは 言わなかったが アイツも辛いのだ … 己を神と讃え崇めた者達の時を断つのだ … 辛くない訳がない … これ以上 巨人達に惨めな思いはさせたくないと想っての事だ …」


私の 胸の中は 切なさ と やるせなさ とで充たされていた …


せめて 巨人達と笑い合えたなら …と そう想うと …


巨人達よ … せめて 安らかに眠り賜え …何時の日か 互いに笑い合える日が来たならば 必ず また 出会おう …


今の世とは 違う 出会いで …


私は そう 祈った … ホワイト・ウルフの背に揺られながら …



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ