~ククルガン~
大鳥 は 言った …
「何カラ 話スベキカ … マダ 此ノ星ガ完全ナ姿ト成ル前ノ 時代ニ 巨人達ハ生マレタ… ソノ頃ノ 此ノ星ハ 全テガ巨大ダッタ… 自然モ 生キ物達モ … 巨人達ノ姿ト共ニツリ合イガ取レテイタノダ … 併シ … 今ハ違ウ… 星ハ完全ナ姿ト成リ 全テガ小サク成ッテシマッタ … 巨人達ノ時代ハ終ワッタノダ … 生キ物ト云ウ物ハ … 星ト ツリ合イガ取レナケレバ 滅ビル 定メナノダ…ソレニ 巨人達ハ 間違イヲ犯シテイル…私ハ 曾て巨人達ニ トウモロコシノ種ヲ 与エタノダガ 巨人達ハ 実リノ時ヲ 待テナカッタ 共ニ生キルハ … 難シキ事 … ALO ヨ… オ前達モ例外無ク 生キ物デアル事ヲ 決シテ忘レルナ … 巨人達ノ事ハ 私ニ任セロ…崇メラレシモノノ努メ … 時ヲ断ツ! ALO …巨人達ヲ気ニカケシ事 礼ヲ云ウゾ … 3日ノ後 モウ一度 訪レルガ善イ … オ前ニ 礼ヲスル … サァ モウ 立チ去レ… 」
私は 大鳥に もう一度 聴いた
「本当に 無理なのであろうか!」
「クドイゾ ! 立チ去レ ALO !」
大鳥は 冷たく 私に言った …
ホワイト・ウルフ が 私に 「帰るぞ ALO!」と言い 巨人達の洞窟に背を向け走り出した …
私は ホワイト・ウルフの背に揺られながら 涙を落とした …
巨人達の洞窟を離れると ホワイト・ウルフが 私に こう言った…
「ALO … ククルガンは 言わなかったが アイツも辛いのだ … 己を神と讃え崇めた者達の時を断つのだ … 辛くない訳がない … これ以上 巨人達に惨めな思いはさせたくないと想っての事だ …」
私の 胸の中は 切なさ と やるせなさ とで充たされていた …
せめて 巨人達と笑い合えたなら …と そう想うと …
巨人達よ … せめて 安らかに眠り賜え …何時の日か 互いに笑い合える日が来たならば 必ず また 出会おう …
今の世とは 違う 出会いで …
私は そう 祈った … ホワイト・ウルフの背に揺られながら …




