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~現れた 赤毛の巨人 ~

見上げる巨人 …

その高さは 空を曇らせる程に感じた …


私は QALETAQA に叫んだ

「QALETAQA ー! 石を止めよ !! 話しがしたい!!」


QALETAQA の 声が聴こえた

「なっ !何を 言っているのだ … ALO …」


放つ石が 止まった …


風が 駆け抜け 私の髪をファサリ と 揺らした …


巨人 は ギロリ と 私を見降ろし言った …


「あぁ … 解る … それが 何だ …」


私は 巨人に聴いた


「何故 人間を襲うのだ !」


巨人達 は 不思議そうな顔をして 顔を見合せ …


「腹 が 減るからだ … 」


と 応え 続けた …


「お前達 … 何を拒む … 大きく強い者…小さな弱い者を喰う… 同然の事 … お前達…何を逆らう … 生きる為に喰う… 同然の事 …」


巨人の ギロリとした 大きな眼が 六つ 私を 見降ろした …


「違う!違うぞ ! 大きな躰を持つ者よ!人間で無くとも 腹は満たせる!! 此を!此を土に撒く ! 水を与え 陽の光の恵みを与える ! 日はかかるが … 芽を出し 茎が伸び 花が咲き 軈て 実がなる!! 」


私は 麻袋に入れた トウモロコシの種を 腕を伸ばして巨人に差し出した …


巨人達 は 顔を見合せ 私の差し出した 麻袋を受け取った …


「何日で実がなる …」


巨人は私に 聴いた …


「命の恵みを与える物には 時がかかる! 数ヶ月はかかる !」


巨人達は 顔を見合せ …


「 腹が減って死ぬ… アッハハハ!!」



と言って 笑い飛ばした …


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