~ Pai ・ute ~
翌朝となり…
私達は KiVa の 話した 赤毛の巨人が住む大地の近くにある 集落 … Pai・ute ( パイユート )を目指した …
KiVa の記憶には 圧巻するばかりだ …
あぁ … そうか … KiVa は カチーナであったのだな … こうして 共に暮らしていると… つい 忘れてしまう … 何時までも このままであるのだと … 想ってしまう … そう願ってしまう … 不思議なものだ …
見渡す限りの荒野が続く道を 私達は 丸2日かけて 歩き Pai ・ute に辿り着いた …
先ず 驚いた事に …
多少の違いはあるものの … Pai・ute の民達の言葉と私達の言葉が通じ合えた …
Pai ・ute の民達 は KiVa が 死んだと思っていたらしく … 涙を浮かべ KiVaと 抱き合い 歓迎した …
私は Pai ・ute の 酋長と話しをする事となった …
言葉を交わす事に 私達の間に親近感が芽生えた… 先人達から伝わる教えの祖となる神の教え … 名は多少 変わるが…その真意は善く似ていた …
私達は 別々のものでは無く …
嘗ては一つだったかも知れない と 互いに認め合えた…
私は 酋長と抱き合い 敬意を示した …
私達も KiVa 同様 Pai・ute の民達の歓迎を受けた …
それから 私は 早速 赤毛の巨人 退治に協力させて欲しいと 酋長に告げた …
尊長は驚いた 顔をしたが 私の手を握り「心強い!」と喜んでくれた …
女達には 少々 席を外して貰い
早速 私と 集落の男達 と 尊長を始めとする Pai・uteの 男達とで 赤毛の巨人 退治の 話し合いを始めた …




