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~ 荒野を行く ~

果てしなく 拡がる荒野 の どの方角に進むべきなのか …


QALETAQA は言った …「真っ直ぐに進むべきだぞ ALO ! 後には 必ずカチーナの加護がある ! ハッハッハ !」


すると KiVa が …

私の横で 首から下げた 鷹の羽の他に もう一つ 何かを 首から下げていた …

それは 木で出来た 丸く小さな飾り物のような 何かだった … それを 掌に乗せた …

すると … 丸い飾り物の中で 真ん中を止めた 一本の 光る灰色の小さな棒が 少しだけ 振れ動き … 何やら 見たことの無い模様に ピタリと止まった …


KiVa は 私に 小声で …


「ALO … ここは QALETAQA の言う通りだよ … 」と 言った …


この様子を 皆が気づかぬ訳が無かったが … 皆 言葉にはしなかった …


皆も薄々は 感じていたのかも知れない …


QALETAQA は 大きな声で 「 ハッハッハ ! ホレ ! ワシの言う通りじゃ !」と 笑った …


QALETAQA … 私は この勇敢なる戦士に幾度となく 救われてきた …

KiVa の事もそうだ … 家族達の中に よそ者 と言う考えが生まれぬよう QALETAQAは 皆に KiVaを自慢したり 皆に見せるように言い合ってみたり … どこまでも 深く厳しく 温かい …


KiVa も QALETAQAの優しさを 感じているのだろう … 以前のように言い返す事は無く 寧ろ 尊敬している様子だった …


QALETAQAは 笑いながら KiVa に言った …


「KiVa ! お前 何をコソコソやってる ?お前は 皆の為になる事をしているのではないのか ? 」


KiVa は コクリと頷いた …


QALETAQA は 続けた …


「ならば 何故 胸を張らぬ !堂々と行うべきだぞ ! それが 男だ!」


KiVa は ニッコリ笑って 「うん !」と言った …


家族達も QALETAQA の こうした 正直な言葉や行動に 己の心の中に卑しい気持ちを抱えずに 救われているのだ …


私達は こうして荒野を歩き出した …


真っ直ぐに … 真っ直ぐに …







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