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~ 故郷を後に ~

「我々は霊であり 此からは 貴方達の目に見えなくなるだろう … 今が別れの時である … 我々は此から高い山に行き そこで貴方達の願いを待つとしよう…助けが必要になれば 何時でも バホ ( 鷲の羽 ) を捧げよ… そして 儀式の時に我々の仮面と衣装を身につけ我々を思い出すように … 」


… … バホ …


私の手の中にあるのは 鷹の羽 …


私は瞼をキツく閉じた 地に落ちる幾粒もの涙 …


絶望が私を襲い 私は肩を揺らし 声を殺して 泣いた …


四方から風が吹き 悪戯に私の髪を 後ろから 前から 横から と揺らした …


風の声を感じた …


鷹 も 鷲 も 鳥 は 鳥 …


大 空 を 翔 く 者 …





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