表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/247

~傷を負った者~

そうして 一夜が明けた …


傷を負った男は ゆっくりと瞼を開いた…


私を見るなり震え出し 痛む躰を引き摩りテイピーの隅へと移り ガタガタと躰を震わせた …


あぁ … そうか … 余程 辛い想いをしたのだな …


私は 朝の分の煮汁を 飲む真似をしてテイピーの入り口から 手を伸ばし置いた …


傷ついた者を 怖がらせぬよう テイピーを出て 桃の木の横に腰を降ろした …


私は 空を見上げた …


晴れ渡る空は ターコイズの青で充たされ… 何処までも 何処までも 穏やかで …


今は無理だが 癒えたならば… テイピーの中で震える傷ついた者と 一緒に 空を見上げたい … そう 想い眺めていた …


私の 目線の端から 一羽の鷹が 悠々と翼を拡げ 風に乗り現れた …


鷹は … 何を想ったのか 私の頭上辺りで クルリと 躰を翻し 空に輪を描いた …


その後 羽を バサッバサッ ! と 振り 何事も無かったかのように 神秘の森の方へと向かった …


ヒラヒラ ヒラヒラ と 二枚の羽を落として …


!!!


そうか ! この羽を 傷ついた者と私に与えてくれたのだな … 彼の心に 大空が拡がるようにと … ありがとう!空の兄弟 ! 感謝します!


私は 時を見て 傷ついた彼に 空の兄弟が与えてくれた 羽を渡す事に決めた …








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ