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~ 故郷を後に ~

熱風に追われながら 幾日 逃げ続けたか…


倒れるものもいた… 動けなくなる者も…


私達は弱き者を支え 皆で力を合わせ 逃げ続けた…


軈て 私達は大地の果てまで辿りついた …


目の前に拡がるのは …


深く 暗く 何処までも黒に似た濃紺の海 …


私は死を覚悟した …


濃紺の海を見つめる私の頬を涙が伝うのを感じた …


熱くもあり 冷たくもある …


悔しさの涙だった …


私はふと 何時か聞いたカチーナの話を思い出した …


曾て 共に暮らした 親愛なるカチーナは先人達に こう告げたのだと…

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