~ 豊穣の祭り ~
第二の故郷での祭りは これが最後になるだろう …
この世界に300以上のカチーナが私達を見護っていてくれる …
万物全てに宿る魂のカチーナ…
親愛 と 尊敬 と 祈りを捧げます …
カチーナに扮して 私達は 唄い そして 踊る … 日々の感謝を胸に …
♪ ~ ア ァ ア ァ ア ァ ~ ♪
♪ ~ 豊穣なる 大地の恵みに 感謝して ~
♪ ~ 皆 で 唄い 踊るのです ~
♪~ カチーナ と 遥か彼方の タイオワ神に 捧げます ~
♪ ~ 祈りの言葉を捧げます ~♪
ドンドコ ! ドンドコ ! ドンドコ !
感謝の祭りは 3日3晩 続けられる…
その間 私達は 只 ひたすら 感謝を伝える…
私も 大空を舞う兄弟 に 扮装し一心不乱に踊った …
丁度 一夜終え 次の夕方に差し掛かった頃だった …
辺りに 夕陽が赤みを帯びた 光の線を放つ頃 …
私は家族達の扮するカチーナの輪の中に赤岩の頂点に立ち 俯いていた あの カチーナの姿を見つけた …
カチーナは私が気づいた事を察した様子で ニコリと微笑み …
私の脳に直接 語りかけた …
「ALO … 祈りを聞き入れられぬ事 … 詫びるぞ … ALO … 一人では 弱いのだ … 各々が決断した意思に感謝するぞ … 」
カチーナの声が 私の脳を揺らした …
私は急に目眩を起こし フラフラと横たわり 辺りの景色が遠くなるのを感じた …




