~ A L O ~
この日を境に 私は家族から ALO と呼ばれるようになった …
私自身は 何ら変わりなく …
家族と共に働き よく笑い よく泣き 日々の暮らしに感謝して生きる …
私達にとっては それが普通の事だ …
トウモロコシ は 日々 成長していた …
やはり ホワイト・レディ や ホワイト・ウルフ に出会った 森での神秘では無く…
実りゆく物としての 時を必要とした…
時々 誰が流してくれるのか 森から流れ出る 清らかな水に乗り 麻袋に入った 豆や カボチャ 桃の種 等が流れ着いた…
テイピー の周りには 桃の木の種を植え 甘い実がなるのを 皆 心待ちにしていた …
穏やかに 時が過ぎて行く …
私は 幸福の鷹の羽を 御守りとして 首から下げ胸元に飾った …
これが ちょっとした流れとなったようで… 男達 は様々な物で胸元を飾るようになった …
羽 が 一番人気であったのだが …
森の兄弟達の亡骸から得た骨を各々が好きな象に削った物も 美しい姿となり胸元を飾った …
女達も考えたものだ …
浜辺に打ち寄せた貝殻を使い 同じように首からさげたり 髪に飾ったり …
陽の光にキラキラと輝き 女達をより輝かせた …
私達は こうして日々の暮らしの中に 喜びを見つけていた …