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~夜が明けて~

夜が明けたのか …


外では家族達が何やら興奮して話している声が聴こえた …


私は躰を起こし テイピーを出た …、


!!!


驚いた …

まるで何かの模様でも描いたかのように土が掘り起こされ 模様の端にある石を避けると 森から流れ出る清らかな水が行き渡るよう畑が出来上がっていた … 種を撒けと云わんばかりに …


ホワイト・ウルフ … あれは夢ではなかったのか …


私は畑を見て興奮する家族達の前に出て皆に告げた…


「皆 聞いて欲しい! 昨夜 私は夢を見た…ホワイト・ウルフが先導し仲間を連れ私達に畑を作り与えてくれる夢だ…

併し これは 夢ではない!

これは 四つ足の兄弟達が私達に与えてくれた畑だ!何時の日か先の世で人間の心が四つ足の兄弟達に対する優しさを失う時が来るらしい… 併し 私達は決して失う訳にはいかない!こうして 四つ足の兄弟達の恵みを受けた私達だけは … 例え 最後の一人になっても この真実を忘れてはいけない !さぁ皆で 感謝の祈りを捧げよう!」


私達は 心からの感謝の気持ちを込めて ホワイト・ウルフ と 四つ足の兄弟達に祈りを捧げ 決して忘れはしない! と誓った …


祈りを終えると 早速 4色のトウモロコの種を撒いた …


種を撒き終えると 模様の端の石を避けた


森から流れ出る清らかな水 …

水は畑の周りを緩に流れて行った …


!!!


驚いた事に…水が文字を象った …


感謝をありがとう… ALO ( アロ ) … そしてALOと共にある兄弟達よ …


ALO … 魂を導く者 …



ワァォォ~ォ~ン !!


辺りに 四つ足の兄弟達の遠吠えが響き渡った …


少しだけ 嬉しそうな 遠吠えだった…

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