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~ 故郷を後に ~

恐怖と言うものが 足先から全身に伝わり私の躰を震わせた …


聳え立つ高い山から赤く焼け爛れた石や岩が放たれ集落に降り注いだ


「 神よ … 何故 …」


目の前で起きた事実を受け入れる事を躊躇う私の目の前で次々と倒れ行く兄弟達…


焼け爛れた石や岩は容赦無く 集落を襲った


「逃げろー!逃げるのだー!」


兄弟達の言葉に我を取り戻し 私は故郷に背を向けた …


泣き叫ぶ声が何時までも耳に閉じ込められたまま…


生き残った家族と共に追われるように故郷を後にした…


振り返っては イケナイ …


振り返れば 前に進めなくなる …


私は心の中で幾度も幾度も繰り返した 足を進める為に …


私達は命かながら逃げ出した …


取る物も取らず …

持つべき物も持たずに…


私の吉凶は手の中の鷹の羽だけが知っているように思えた …


何せ私の持ち物は これだけなのだから…


逃げ惑う私達を追って来るかのように熱風が背中を煽った …


私達は 只々 前へと進む事しか出来なかった…


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