~ 兄弟達の唄 ~
テイピー に 入り躰を横たえると …
私は直ぐに眠りに堕ちた …
私の夢の中で …
ホワイト・ウルフを中心に野生の狼や犬達が 器用に前足と後ろ足を使い 土を起こし畑を作った …
彼等の唄が聴こえた …
♪ 俺達は 兄弟のために 畑を作る ~ ♪
♪ それが 神との約束 ~ ♪
♪ 何時か 時が過ぎて ~ ♪
♪兄弟達が俺達を兄弟だと想わなくなる日が来る ~ ♪
♪神はそうも言った ~ ♪
♪俺達や仲間の躰で色々試して 薬作りする日も来るらしい ~ ♪
♪何度も何度も 躰を縛られ試されるらしい ~ ♪
♪ 痛い ! 止めろ!叫んでも 俺達は痛みを感じない 鳴き声だと言われ 相手にもされないらしい~♪
♪何千 何万 数えられないくらいの家族と仲間が人間の手で殺される日が軈て来るらしい ~ ♪
♪そんな日が 来ないで欲しいと 怒る俺達に~ ♪
♪神は言った~ 只 一つ だけある~♪
♪生命を生命と想える 優しい心の人間が 増えたならば それは 無くなる! ~♪
♪そんな人間に 増えて欲しい ~ ♪
♪俺達だって生きてる ! 俺達だって命!怒りも 痛みも 悲しみも 苦しみも 喜びも知っている! ♪
私の 心が ドクンッ と 波打った …
あ ぁ … そうだ …
その通りだよ 兄弟 …
この先の世に起きうる事なんだな…
私は 私の家族達に必ず伝えると誓うよ …
優しい心の人間で なければならない訳があるのだと…
必ず伝えると誓うよ …
夢の中なのか … 何処か遠くで …
兄弟達 の 遠吠えが聴こえたような気がした …
決して忘れるな ! 必ず伝えよ !
私は … そう 強く言われてるのだと感じた …