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~ 神秘の森 ~
私は 軽く瞼を閉じた …
それから 心の中で祈りの言葉を呟いた …
「自然と私は一つであり 親子であり兄弟でもある …
万物と私も一つであり 全ての存在と繋がる一つの心である …
それが たった一つの真実である … 」
刺すような 鋭い視線 と気配 が 消えた …
私は ゆっくりと瞼を開いた …
滝の水が 流れを止め 流れる滝に隠れて見えなかった洞窟が姿を現した…
洞窟の入り口から 白銀の毛を持つ伝説の狼 ホワイト・ウルフ が 私を見つめていた …
私は ホワイト・ウルフ に叫んだ …
「伝説の狼 ホワイト・ウルフよ ! 私に何か伝えたい事があるのか!」
ホワイト・ウルフ は 空を見上げ 遠吠を上げた
風 が 森を駆け抜け私の髪を揺らした …
何かが近付く気配を感じた …
洞窟の奥から…
流れるような黒髪を持ち 真っ白な衣装を身に纏った美しい女性が姿を現した …
それから 彼女は 私に こう告げた …