200文字小説集 秘密の隠れ家(200文字小説) 作者: 日下部良介 掲載日:2014/08/07 彼女のお気に入りのこの店。 二人の秘密の隠れ家。 ある日、その店に知り合いが来た。 そこはもう秘密の隠れ家ではなくなった。 「うっかり喋っちゃったんだよ」 「最低!」 つい喋っちゃったんだ。自慢したくて。 お店をじゃなくて、彼女をね。 それ以来、彼女は口もきいてくれない。 メールをしても返事がない。 新しい隠れ家を探そう…。 彼女のためではなくて、行き場のない僕が隠れてしまうために。 彼女は僕を見つけてくれるだろうか…。