戯言ワンダー
行く当てもなく彷徨い歩く
何処へ向かっているのかわからない
何処かへ向かっているのかもわからない
ただ足を前に出し
茫洋と進むだけ
視線は何に留まることなく
手は所在無く揺れている
足取りは終始おぼつかず
口は譫言を繰り返す
私は何処へ行くのだろう
私は何処に行けるのだろう
私には何ができるだろう
私は何をすべきだろう
私は何故歩いているのか
私は何故立ち止まらないのか
私は誰に会いたいのか
私は誰かに会いたいのか
誰が待っているだろうか
誰かが待っているというのか
私は何になるのだろうか
私は何かになれるのだろうか
私は何処にいるのだろう
此処は一体何処だろう
巡り巡る自問
答えは何処よりも返ることなく
問いは問いのまま泡沫と消える
意味もなく 意志もなく
理由もなく 価値もなく
答えなどあるのかもわかないまま
死して終わるまで問い歩く