「鬩がれアフターライフ」
「鬩」=「責め苦」。
あなたには鬩を受けて頂きます。
ええ、ここは地獄ですから。
うふふ……なかなか怖いでございましょう?
えぇ、えぇ、私は鬼でございますよ。
角、いい色艶でございましょう。
うふふ……、あまり全身ジロジロ視ないで下さいまし。
さて、現在はここも国際化といいますか、近代化といいますか、随分変わりましてね。
貴方への鬩はこちらで電子ルーレットを回して決めさせて頂きました。
無作為にね。
割かし軽いというか、意味性が無いでございましょう?
これが顕界でいう今風だと伺ったものですから。
うふふ……、みなさん物語をお嫌いになるのだとか……。
人間とはよく分かりませんね。
それは人間の特権ですのに。
いかにもな事をされると冷めるなど、いったい誰からそうなったやら。
お蔭でこちらもこんな、なにやら無個性なワイシャツ姿でございますよ。
その代りお部屋だけは意匠を尽くして仕上げてございます。
拷問部屋でございますねぇ。
現実味がありますでしょう?
なまじ私がいかにもで無いから……。
うふふ……。
さぁ、お仕置きのお時間ですよ。
何です? ……はぁ、そりゃ貴方、ここにだってデジタル時計くらいありますともさ。
さてさて。
あなたが生涯に他者へ与えた苦痛の数だけ、
貴方にもそれ以上の苦しみでもって償って頂きたいのですよ。
では、いいですか?
あなたには、生前の舌打ちの数だけ死んでもらいます。