「せんせー」
「せんせー、バナナはおやつに入りますか?」
「バナナは主食だ!」
「せんせー、せんせーは人間に含まれますか?」
「先生は神だ!」
「せんせー、学校は社会に入りますか?」
「俺からみれば学校は会社だ!」
「せんせー、笑ってー?」
「いーともー! (終わっちゃったね)」
◇
「せんせー、カラビ=ヤウ空間の分布は、宇宙のホログラフィック理論を援用して論じられますか?」
「それは、シュレディンガーのスピンゼーべック的ベーテル剥離だろうさ?」(――せんせーの目はディラックの海を漂っている)
「せんせー、人間は動物に入りますか?」
「儚さにおいて両者は等位であり、脆き未来の可能性へと暗闇の中を進むさまは、その境界を擦り減らしてゆくが、しかし敢えて深淵を覗きこみ、先無きことに希望を感じ、扉の錠に胸の痛みを抱けどもその故を十全に心得ざるタオ(道)の空白こそが、人と獣を分かつ所以とならんや。」
「誰ですかアナタ」
「関係ない魚屋のおじさん」
「せんせー、私はせんせーにとって魅力的な女性に入りますか?」
「入るわけないだろ!」
「せんせー、地球は生命体に入りますか?」
「お嫁さんが来ればな!」
「せんせー、せんせーにはお嫁さんが来ますかー?」
「おまえ来ないか?」
「魅力的じゃないんじゃなかったんですかー?」
「……察しなさい!」
「せんせー、鉄腕アトムはターミネーターに入りますか?」
「入ります!」
「せんせー、体操服は制服に含まれますか?」
「遠足は制服で行こうな! でもスク水は許可!」
「せんせー、アンパンマンはおやつにに入りますか?」
「アンパンマンは~、君っさ~♪」
◇
「せんせー、恋は軍艦に入りますか?」
「たぶん空母にも、収まりきらんだろうぜ?」
「せんせー、おいしい棒のキャラはネコ型ロボットに入りますか?」
「!」
「せんせー、UFOは航空機に入りますか?」
「この中に一人、UFOがいる! (いませんでした)」
「せんせー、日本史は世界史に含まれますか?」
「どっちも教科書のインクにふくまれます!」
「せんせー、アンドロイドは電気羊の夢を見ますか?」
「せんせーはたまに電気メイドの夢をみるぞ?」
「せんせー、人生は物語に含まれますか?」
「物語は尽誠に含まれます!」
「せんせー、吸血鬼は人類に入りますか?」
「入れてあげましょう」
「せんせー、幸せは愛情に含まれますか?」
「含まれない愛情がないなんて、俺には言えないよ」
「誰ですかアナタ」
「関係ない通りすがりの、……旅人さ!(実は中古車屋のオジサマ ←王子様ではない)」
「せんせー、青空は宇宙に入りますか?」
「どっちも俺(のみ)の心に含まれるぞ!」
「せんせー、せんせー」
「なんだよ?」
「呼んだだけー!!」
「せんせー、この会話は、」
「ん?」
「小説に、含まれますか?」